さぬき市地方は南海上の梅雨前線の影響で雲が広がり、雨の降っている所があった。気温は19度から24度、湿度は98%から66%、風は1mから3mの北西の風が少しばかり。明日の10日は、高気圧に覆われ晴れるけれど、梅雨前線が北上するため、夕方から雲が広がるらしい。
梅雨らしく朝から雨になっていた。だから、犬の散歩はやめにした。で、毎週火曜日はここ。さぬき市前山という所にある「県営前山ダム」にやってきた。いや、別にダムの調査なんかではないのだ。
そう、この「前山おへんろ交流サロン」である。ここの会議室をお借りしての「俵札調査」をやっていると云う訳。
今回はメンバーが少なくて、この5名と、手前のパソコン端末担当の2名の7人での作業になった。ま、毎回、毎回、このボランティア作業に出られる訳でもない。この人たちは、小さな俵の中に詰まっていた紙くずの中から、お遍路さんの「納め札」や「護符」などを選び出して、開いて、ファイリングをしているところ。
この右の方が、ファイリングされた納め札を読み取って、「県名や住所、年月日、氏名」などを整理票に記入している。それを別の方がデジタル画像に収録してある。
それを、隣の先生が読み取ってくれるので、私がエクセル・シートに記入していく。今日も150枚ほどを入力した。今日の作業では徳島県の方が多かったように思う・・・。
とにかく、全くのゴミの中から、宝物を探し出すような作業が続く。一般民衆がお遍路に出るようになるのは江戸時代後期から末期ごろと云われているから、文化文政時代の1800年から1830年代の頃の納め札などは宝物みたいなものである。
だから、その頃の古い地名なども調べないといけない。「百合村」(もまいむら)は、讃岐国の何郡(ごおり)だったのか・・みたいなことで、古い地名辞典と首っ引きだし、
こういう、古文書辞典などで名前を調べたりしながらの作業になる。
午後からは、香川県立図書館に行ってきた。二週間前だかに借りていた本を返却するためである。すっかりとアキニレの若葉がきれいになった。
おへんろ研究も一段落したし、山頭火の句碑集も終わった。民話をテーマにした講演会の資料もできたし・・・ということで、今日は「児童資料コーナー」にやってきた。
で、借りて来たのは、「芥川龍之介」の本・・・。「くもの糸」や「杜子春」、「鼻」なんぞの懐かしいおはなしばかり。
この、「カンダタ」のお話が夢の中でふくらんできて、気になって仕方が無い昨今。これを、パワーポイントで法話にできないかと思案中。
梅雨の日には、こうしたお勉強もいいものではなかろうかと・・。
今日の掲示板はこれ。「濡れたらいやなその雨を 心から願う人もいる となえてつまらん念仏を 聞いてよろこぶ人もいる」というもの。どこの誰の言葉かはわからない。ここの住職さんの言葉かもしれない。私たちの挨拶にもなる「毎日の天候」。晴れたら晴れたで「晴れたねぇ」といい、雨になったら雨で「よう、降るねぇ」という。濡れるのはいやだけれども、雨を待つ農家の人もいる。晴れてよし、雨になってよし・・・なのだが、人それぞれの感想がある。お念仏だってそうだろう。称えても称えてもつまらない念仏を、それを後ろで聞いてよろこぶ人もいる。咲いた咲いた、花しょうぶ どの花見てもきれいだな。
じゃぁ、また、明日。会えたらいいね。