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Channel: まほろば自然博物館
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イチョウ散る 外国遍路の 手にスマホ

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 さぬき市地方は前線や低気圧の影響で雨が降っていた。気温は16度から18度、湿度は96%から92%、降雨量は0mm/hから4mm/h、小雨が一日中降っていたという印象。風は1mから3mの東の風が少しばかり。明日の19日は寒気の影響で雲が広がり、未明にかけて雨の降る所があるけれど、昼前からは高気圧に覆われて晴れる見込みらしい。

 

 朝の間は市内を一巡するかたちでドライブをしてきたが、雨ではいい絵が撮れそうもなかった。やはり、紅葉には青空が似合う。

 

 「境目のいちょうさん」も、この雨ではらはらと落ち葉が舞い落ちていた。この道は香川県と徳島県との境目を走っている県道だけれど、何人かの外国人のお遍路さんが歩いて居た。大窪寺から10番の切幡寺に向かうのか、それとも1番の霊山寺に向かうのか・・。それとも迷って違う道を歩いているのか・・。でも、スマホ片手に歩いて居るのだから目的地に向かっているのだろうけれど。

 

 それにしても、最近は外国人の歩き遍路さんが目立つ。日曜日にも数人がいたし、月曜日にも3人ほど見かけたし、昨日のおへんろ交流サロンには8人ほどの外国人が休憩をしていたし、今日は4人の歩きさんを見た。普段にはそんなに外国人は見かけないのだけれど。ブームにでもなっているんだろうか。

 

 これが過日の「境目のいちょうさん」。徳島県と香川県の県境に位置する大イチョウで、地上3m程で9本の枝に分岐しており、分岐付近に乳とよばれる気根を垂らしている。

 

 伝承では、戦国時代、大坂夏の陣を戦った生駒讃岐守の弟・甚助正信は、徳川方の豊臣残党狩りを逃れてこの地に隠れ住んだが、発見されてこの大銀杏の下で切腹して果てたと、この案内看板には書かれている。イチョウの前には小祠が作られており、乳神さんとして古くから祀られており、樹齢は600年といわれているが、イチョウの木は、そんなに長生きしないという人もいる。

 

 雨が降っては行くところもないし、今週は香川県立図書館が防災工事のためにお休みしているし・・・ということで、わが家でのお仕事になった。

 

 昨日のクラウド、Dropboxから引き出したデータを県別にソートして並べ替えてみた。

 

 で、県別のグラフにしてみた。このデータでは、新潟・石川から関東一円~鹿児島の納め札があった。トップは徳島県、二番目が香川県、三番目は愛媛県・・・。

 

 案外と、高知県は20人と少なく、歴史的にも高知の人のお遍路さんは少なかったみたい。江戸時代には、土佐藩ではお遍路を禁止していたし、お遍路の入国を認めなかった経緯もあった。だから、四国三国参り・・ということで、土佐を省いていた時代もあった。

 

 この納め札調査では江戸時代後半から明治大正昭和の初めまでの納め札が確認されたが、この香川県分では、大川郡は近いという理由もあろうが、三豊郡とか仲多度郡では、瀬戸内海の粟島、佐柳島、広島からのお遍路さんのお札が目立った。しかし、塩飽島(本島)や高見島、志々島などからの納め札は一枚もなかったのが印象的だった。

 

 それと、女性の名前が多かったこと。年齢までは分からないが、伊吹島の娘遍路のような団体がやってきた時代であったのかも知れない。

 

 今日の掲示板はこれ。いつもの赤松先生のお寺にあったもの。「交差点で信号が黄色にかわった ブレーキを踏みながらチクショーと舌打ちした。あさましや 畜生は車の中にいた」というもの。最近の人たちは、黄色でも赤になっても平気で交差点を走り抜けるようになった。おじいさんはもとより、若い娘さんでもおばちゃんでも、平気で走り抜ける。スマホ見ながら交差点に入るのだから、まさに狂気の沙汰だ。一方、青になっても、スマホや化粧に夢中な運転手もまた恐ろしい。まさしくまさしく、畜生は車の中に陣取っている。

 

じゃぁ、また、明日、会えるといいね。


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