さぬき市地方は湿った空気の影響で曇っていた。気温は25.9度から33.4度、今期最高の温度となった。湿度は94%から70%、風は0mから2mの東南東の風が少しばかり。全くもって蒸し暑い一日になった。明日の13日は梅雨前線や湿った空気の影響で雨や雷雨となる見込みらしい。
さて、毎週火曜日はここ、おへんろ交流サロンでの「俵札調査の日」であるが、先週は京都でのお勉強のためにお休みをした。だから、二週間ぶりの出勤になる。
先月から、納め札の調査を終えて、「その他のお札」の分類に入っている。その他のお札と言うと、祈祷札・お守り・お御影・仏画・廻国六十六部お札・証文・領収書・個人的書簡・梵字のお札など16種類。
そこへ渡邊会長から「ちょっと、集まって・・」ということで、男性三人が集まっての会議になった。
というのが、「こんな風な本を作れ・・」というオーダーである。それも、「さぬき市教育委員会」発行になる学術的な研究発表論文にしろ・・というオーダーである。
つまり、こういう、アカデミックな本にしろ・・と言うのである。
私のこうした仏教民俗学的なオタクな本ではダメなのだそうだ。
「さぬき市教育委員会」が出すのだからアカデミックなものを作れ・・・と言われても、どんな方向性にすればいいのかが分からない。
ともかく、香川県教育委員会の研究報告書を参考にして、こういう一覧表の再作成から始めないといけないらしい。今まで作ってきた一覧表の上に、主文面(中央)=奉納四国八十八ヶ所霊場順拝や、脇の願文(左右)=天下泰平・国家安穏など幾つかの項目を追加する必要がある。
こうした画像も、どうするか要検討らしい。つまり、もう一度、全ての画像を読み直して、一覧表を作り直すのだという。「そんな、バナナ・・・」という心境だけれど、今の一覧表をなんとか改造して、楽をして、それなりの一覧表にしたいものだと考えている。
論文の本文については「自炊」した幾つかのひな形があるので、それらを活用して、それなりの論文に仕上げてみようと考えていた。
こういうひな形があるので、不要な部分は削り飛ばし、さぬき市らしいデータを追加すれば、少しは「アカデミック」なものに仕上がるはずだと確信している。
今回は、寒川家・飯田家・田淵家の「納札」に関する「調査報告書」である。それを、この秋までに完成させろ・・・というオーダである。ま、今年の夏休みの自由研究みたいな気分で取り組んでみようかとは思って居る。
今月に講演会が一つ、八月にも講演会が一つと法話会が一つ。それ以降は予定を入れないで、このミッション・オンリーでやり遂げたいもの。
とは言うものの、もう、今が七月、お盆のある八月、永代経のある九月、イベントのある十月。秋までに・・・と言うても、どれだけもない。脇目もふらずにやるしかないか・・・。
渡邊会長の寒川家2,340枚、中島先生の飯田家1,130枚、私の田淵家2,400枚、合計、5,870枚・・・。結局は、みんな、私んところに集まってくるのだと思うのだけれど。はてさて、どうしたもんじゃろうかいのぉ~。
今日の掲示板はこれ。「山あれば山を観る 雨の日は雨を聴く 春夏秋冬 あしたもよろし ゆうべもよろし」という種田山頭火の言葉から。人生を旅とみなし、酒を愛し、旅に人生を委ねた現代の芭蕉、種田山頭火の残した名句だとされている。俳句にしてはずいぶんと長い句である。彼は明治13年、山口県に生まれた。本名は、種田正一。早稲田大学を中退後、家業の酒造を継いだけれど破産してしまう。その後、妻と離別し、出家して全国各地を漂泊行脚の旅に出た。その体感、体験から、数々の自由律の名句を詠んで残した。日本津々浦々を行脚し、その時々に感じた心情や情景を、素直な飾り気のないことばで詠み残した名句は、人生を真剣に生きようとするひとりひとりの心の奥深くへと染み入り、時代を超えて多くの人々に感動を与えてきている。あるがままの姿が大切で、山を見れば心がなごみ、雨の日は雨音を楽しみ、春夏秋冬いつの季節もよしとする。そのような心境を詠んだ句が、先の句である。これは禅話の、「日々是好日」に通じ、山頭火の憧れの心境で、何も出来ない自分が、仏の力によって生かされていると気付いた時に、観るもの聴くもの全てが有り難く感じられるものだと悟った句だとされている。
じゃぁ、また、明日、会えたらいいね。