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Channel: まほろば自然博物館
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蓮の花 弥陀の香りを 仏前に

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 さぬき市地方は高気圧に覆われて概ね晴れていた。気温は26.3度から33.5度、湿度は88%から70%、風は1mから2mの東の風が少しばかり。明日の14日も、引き続き高気圧に覆われて晴れる見込みらしい。

 

 本格的な夏になった。朝早くからヒグラシが鳴き始め、ミンミンゼミが泣き出すと朝になる。

 

 朝の間の涼しいうちに全ての部屋や廊下などに掃除機をかけて掃除を済ませておく。

 

 9時前になったので買い物の運転手を頼まれた。今夜の「盆礼」の準備のためである。世の中は「お盆だ」「お盆だ」と賑やかだけれど、私的には「お盆」らしいことは何もしなかったし、お盆という意識もなかった。それは子供の頃からで、お盆だから何かをする・・・ということはなかったと記憶している。唯一、「盆礼」という食事会があるということくらいなものだった。

 

 お盆だから家族で旅行に行く・・なんてことがなかったし、お盆だから出かけるということもなく、ボン・ダンスがあったわけでもないし、演芸大会があったわけでもない。最近の10年余りは、島の家に神戸からのお客さんがあって、みんなで魚釣りをしたり、クルージングをしたり、ウエークボードや海水浴で楽しんだりしたが、子供たちが大きくなると部活だ受検だということで、それらもやまってしまった。

 

 でも、この「盆礼」と「正月礼」というのはずっと継続している。ちなみに「盆礼」をぐぐってみた。

 「盆に行われる訪問、贈答。盆を凶礼とするのは仏教の影響によるもので、もともとは正月と同様に祖霊祭の日であったため、子方から親方へ正式の訪問がなされ、そうめん、米、あるいは塩さばなどの食品の贈答が行われた。」(ブリタニカ国際大百科事典より)

 

 母が健在の頃には、母方・父方の叔父や叔母、母のいとこや甥や姪、それに弟たち家族などで30人から40人の大宴会になっていたが、今は叔父や叔母などがいなくなって、私の弟家族らの10数人になってしまった。今夜もそんなものだろう。

 

 樽生ビールは大繁盛で今年はお店に在庫がなくて、15リットルを今日と明日一本ずつの30リットルになる予定。わが家の冷蔵庫は容量が小さいのでビールを冷やす容量がない。そこで、いつも、こうしたサーバーをお借りしている。これを飲み干してしまうと、ぬるい缶ビールになってしまう。

 

 今夜も神戸から「よしつぐさん親子」が来る。

 

 みんなでお勤めをしてから小宴会になる。

 

 こうした盆礼や正月礼というものが、それぞれの家で行われてきたのだが、最近は、どういう訳か、わが家でのみ行われるようになった。だから、私たちが親戚筋の盆礼に出かけることはなくなってしまった。

 

 その後は、恒例になった「カラオケ1番」での歌合戦になる。

 

 一番の歌いたがり屋は私のすぐ下の弟の「よっくん」である。今夜も彼の一人舞台になることだろう。

 

 今日の掲示板はこれ。「蓮は泥沼で華開く 憂世の苦しみの中でこそ人は磨かれる」というもの。お釈迦様は「高原陸地に蓮華生ぜず、卑湿汚泥にこの花を生ず」と話された。蓮華は泥中にあって、はじめてきれいな花を咲かせる。泥なくしては決して美しい花は咲かない。泥が大切で、泥があってこそはじめて咲く蓮華である。泥を如何にして肥料として昇華していくべきか、私たちの生きて行く道にも泥中に学ぶことがたくさんありそうである。

 

じゃぁ、また、明日、会えるといいね。


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