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Channel: まほろば自然博物館
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急ぎつつ 暮れゆく年の 背の荷物 

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 さぬき市地方は午前中は晴れていい天気だったが、低気圧の接近で次第に雲が広がってきているが、今のところ雨にはなっていない。朝方は霜が降りて薄い氷が張る程度だった。

 

 さて、昨日の続きで、侵入男の自転車に満載されていた荷物。その中に「テントのポール、背骨になる連結式の合金パイプを盗んだものだというので間違いないか」というので、朝、旧宅でテントを見てきた。もちろんビニール式のスリッパみたいなものを履いて足跡を付けないように、また、手袋をして指紋をつけないようにして調べてきた。

 

 で、10時に警察署に行ってきた。今日はけいこばぁも一緒。でないと我が家のものかどうかは分からないものがあるもので。

 

 昨日の自転車に山盛りになっていたもの。男が持ってきた物かと思えば、ほとんどが我が家の物。テント一式、毛布、スキー用の上着、暖かそうな上着、リュックザック、ロープ、金槌・・・・。放浪用の用意をやっている・・・。

 

 これらを一点一点確認して、証拠写真を撮って、受領書を書いて押印して持って帰ってきた。持って帰ってきても意味はないのだが、警察署も預かっても困るので車まで運んできて、ご丁寧に積み込みまでやってくれた。

 

 このリュックにも、よそで失敬してきた衣類などを詰め込んでいたとか・・・。昨日は「住居不法侵入」だったが、今日は「窃盗罪」が追加されたことになる。近く、どこかに移動する積もりやったのかな。ま、おかげでお風呂にも入れて、食事も三食いただけるとのこと。男もほっとしたことだろうと思う・・・。

 

 ということで、警察署に近い、さぬき市志度の「こがね製麺所・志度店」に寄った。けいこばぁはいつものかけうどんの小、私はいつもの「しっぽくうどん小」390円。

 

 ここのしっぽくは白味噌仕立てでまろやかな味。今日の麺は湯がきあげたばかりの麺。二人とも汗を流しながらおうどんを食べた。

 

 午後からは、返されたテント類を山の旧宅の目立たない所に置いた。捜査の邪魔になっても困るし、どこにでも置いて、また、誰かが持って行っても騒ぎになるし・・・。

 

 おそらく来週には、現地へ男を連れて行って、これはうちのもの、これは男が持ってきた物・・・という確認作業をやらないとあかんと思う。見たこともないような衣類や食器などが散乱しているし・・・。だから、誰も、我が家には近づかないように・・・。近づいても絶対に家の中には入らないように・・・。

 

 この新しい我が家の窓やドア・引き戸などには全てダブルロック式になっているが、昔の農家には鍵なんぞ必要じゃなかった。誰もいなくなるということはなかったし、全くの留守になることもなかった時代だった。それに、古い家だから、たてつけが悪くて、雨戸や玄関の引き戸が開けたら最後、閉まらなくなっているし。

 

 最近じゃ、家を一軒壊すとなると産廃処理などで高く付くというし、このまま自然倒壊を待つしかない。ま、山の中の一軒家だからそれが一番で、そのまま自然に戻るのを待つしかないなぁと思っている。

 

 今日の掲示板はこれ。「ただ見れば 何の苦もなき水鳥の 足にひまなき吾が思いかな」。これは、水戸光圀が作った歌として知られている。人は自分を優雅で気楽な身分であると思っているであろうが、実は人の知らないところで心を砕いたり、いろいろと努力をしたりしていて、それが表に現れないだけのことなのである、ということ。天才と言われるような人物が、実は人知れず努力を重ねている、という意味でも引用されることばである。

 

じゃぁ、また、明日、会えるといいね。


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