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Channel: まほろば自然博物館
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法名に 雲の一字や 山桜

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 さぬき市地方は、冬型の気圧配置となっているため概ね曇り、雨の降っている所があった。また、広い範囲で黄砂を観測している。気温は9.3度から12.2度、湿度は68%から56%、風は6mから8mの西の風が吹き荒れて寒かった。明日の8日は、高気圧に覆われて概ね晴れる見込みらしい。

 

 午前中、病室で書きためていた論文集と、闘病記をまとめたブログの総括帳を印刷してみた。論文集でも50P超え、ブログの総まとめだと180Pにもなってしまう。明日から、また、病室で推敲作業をやっておかねば・・。

 

 論文のタイトルはこんなもの。

 

 お昼前から勝覚寺に入った。お客様は13時半にお見えになるというので、12時頃から準備開始。病院では平気で歩き回っていたのに、実社会ではフワフワ・・フラフラとして力が入らない。40日以上も寝たり起きたりしたせいか、まるでパワーが出て来ない。

 

 本来は、こういう風にスクリーンを立てるところを省略。まるでパワー不足で、これが持ち上がらないし固定できない。全く、ドジになったものだ。

 

 それに、持参したノートPCがウインドウズ10になっているらしく、こういう機器を認識してくれない。せっかく準備したのに、プロジェクターはお休みしていただくことになった。

 

 で、私の手元パソコンと、みなさんの手持ち資料でお話を進めることにした。

 

 なお、今日のお客様は、某寺の仏教婦人会30名さまご一行である。皆さん、門信徒式章をご着用され、マイ経典・マイ念珠持参で、立派なお勤めをされていた。

 

 導師は引率のご住職様。なかなかに立派なご一行さまだった。

 

 今日は、「庄松同行」についてお話せよ・・ということだったので、ま、あんなこと、こんなことをお話させていただいた。

 

 ま、こういう有名な場面であるとか、

 

 ほとんど知られていない庄松さんのことなのだとか・・・。

 

 30分ばかり、讃岐の妙好人についてお話したところ。それでも、やっぱり、何かパワーが足りないなぁと思うばかり。こんなんで退院しても実社会では役に立ちそうにもない。三食、きちんと食べているし、栄養や献立にミスはないはず。何か、ほかに病の根源がありはすまいか・・。

 

 今日の掲示板はこれ。「散る花や すでにおのれも下り坂」という小林一茶の俳句から。一茶の人生観の一端を垣間見るような句である。この句を読みながら、つくづくと感じるのは、自分の感性を高みに置かず、取るに足りないひとりの人間として、花を傍観して得た素直な感情を句にしていることである。人間は死への存在であり、死を意識する動物である。しかし、普通に考える死は単なる知識であり観念である。しかし、それが現実の自己にかかわる死ということになってくると、そういうわけにもいかなくなってくる。「散る花やすでにおのれも下り坂」不安を隠しきれない句に読める。「白露やいつものところに火の見ゆる」秋の露ははかなくも消えるもの。「いつものところ」とは在所の火葬場のことであろう。「火の見ゆる」とは人を焼く火であろう。なんとなく寂しい人生のたそがれ、死を間近にした心境である。一茶が晩年とくに信心深い生活を送ったと聞いているが、それは人間的な価値が、いかにむなしいかを知っていたからだと思われるのだ。

 

じゃぁ、また、明日、会えるといいね。


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