5月4日(金曜日)晴れ 111-58-72 36.2 99% 61.45Kg
今日もいい天気だが、全くのオーダーはない。点滴もなければ注射もない。採血もなければX線検査もない。私はここで何をやっておるんじゃろうかい・・とばかばかしくなる。動けないのならば仕方がないが足は自由だし歩行も問題ない。
明日から「外泊」だもんで「外泊届」を書いて出してきた。明日の朝食からキャンセルだから早めに出しておいた。明日は午前6時出発の予定。途中、下の弟の家、綾歌町に寄るので、余分に時間をとっておいた。島行きのフェリーボートは限られている。早めに丸亀港に着きたい思いからである。一階の警備員さんに尋ねると、「夜間にここから出るのは自由だそうだが、入るには警備員の許可がいるらしい。そうでないと鍵があかないらしい。
昼休みに、けぇず電機に行ってきた。マイ・体温計を買うためだった。ここでは、体温計は貸してくれるが、酸素計と血圧計は看護師さんのお役目というか、個人貸与までにはならないそうだ。そこで、マイ・血圧計、マイ・酸素計、マイ・体温計の三点セットをそろえてみた。明日からの島の生活用にも必要じゃないかと。
こんな患者も珍しいじゃろう。そこまでの意気込みを示しておかないと。帰りに、緊急用のヘリポートを探したが見当たらぬ。うろうろしているとクラクションを鳴らされた。
市内にある「白鳥動物園」に向かう車列の群れ・・・。みんな、GWの遊び場探しだ。狭い町道(現・市道)は車であふれている。あぶないあぶない・・。路地を抜けて病院に戻ってきた。
今日は珍しく奥方が来た。ついでにくっついて、孫のなぎちゃんがやってきた。なぎちゃんのお目当ては「おこづかい」。おいおい、病人からお小遣いをせしめるのかい・・。「そういうときだけ病人だとは言わないで・・」とか。
「じいじは入院していてもお布施をいただいてるんだから・・・」と、奥方がいらぬ情報漏洩・・・。企業秘密だぞ、それは。
そろそろと、明日の準備でも始めるとしようか。
今日の掲示板はこれ。「晴れた日と 雨の日があって ひとつの花が咲くように 悲しみも苦しみもあって 私の人生が深くなる」というもの。
「悲しみの意味」
冬があり夏があり
昼と夜があり
晴れた日と雨の日があって
ひとつの花が咲くように
悲しみも苦しみもあって
私が私になっていく
星野富弘
「雨はイヤだ。」と言う人もいれば「恵みの雨」と喜ぶ農家の方もいる。病気をしたからこそ健康のありがたさがわかったり、空腹だからこそ、一つのおにぎり が最高のご馳走だと感じたり、辛く悲しい思いをしたからこそ、人のここころの痛みに寄り添えたりするように、悲しみも苦しみもあって私が私になっていく。
じゃぁ、また、明日、会えたら、いいね。