さぬき市地方は高気圧に覆われて晴れていた。気温は17.5度から24.8度、湿度は84%から64%、風は1mから3mの西の風が気持ちよかった。明日の14日は、引き続き高気圧に覆われて、概ね晴れる見込みらしい。
昨夜、所属寺院の坊守さんから連絡があって、急遽、「お客様を小砂説教所でお出迎えして欲しい」との連絡が入った。だから、朝ドラが終わるとすぐに、この小砂説教所跡にやってきた。
ご存じの方はご存じだろうが、ここには27段ばかりの石段がある。こういう石段を、大きなスクリーンを抱えては上れないし、プロジェクターだって運べない。私は先月の18日に退院したばかり。まだ、一ヶ月にもならない身なのである。
仕方がないから、部屋にあったテレビのディスプレーを抱えて、車いす用の裏参道から登っても長いダラダラ坂は心臓に堪えた。で、あえぎあえぎながらセットしたらば、テレビのリモコンスイッチを忘れてきて使用不能。結局の薬局でパソコンやネットは使えずに、普通のご法話で終わってしまった。
こういう、庄松さんのお人形を手にしてお話したりと、そこらあたりは臨機応変。
そうそう、ここには庄松さんのお墓もあるものだから、こういうお墓についてもお話をさせていただいた。
ま、こういう形で、この小砂説教所についてお話をさせていただいたことだった。
お預かりした「ご法礼」には、このような文字が・・。はるばると富山県高岡教区、砺波組からのおまいりだった。ようこそ、ようこそ。
午後からは民生委員の定例会だが、今回は特別に市内にあるデイサービスセンターの見学を兼ねての会合になった。ここまで、この施設の送迎バスで送り迎えになった。この地の名士の旧家跡を改装したものらしい。
こうした造りや茶室などは、そのまま使っているとのこと。ずいぶんとしゃれたおうちだった模様。
この施設のもう一つの顔の「地域のふれあい場所」をお借りしての定例会。
この施設の喫茶コーナーで出しているコーヒーと手作りパン。コーヒーが150円、パンが200円の350円セットらしい。これだけを楽しみにくる人もいるらしい。お皿の葉っぱの模様はチョコレート。
会の最初に、退院をしたのだけれど、三ヶ月またがりの入院ということで、「厚生労働大臣」からのお見舞いを頂いた・・・。ありがたいやら、なんともはや・・・。
今日の掲示板はこれ。「庄松いわく また生えにゃよいがのう 角があるまんまと聞こえなんだか」という、小砂説教所跡にあるお皿の言葉から。今日の法話でもお話をさせていただいたのだが、京都から名僧と評判の御使僧が来られたので、庄松さんもお参りしていた。すると、お説教を聞いていた隣の人が、涙を流して「いやぁ、今日のお説教はありがたかった。おかげで日頃の邪見の角が折れたわいなぁ・・」とつぶやきながらお念仏するのを、そばで聞いていた庄松さんの一言。「また、生えにゃよいが のぉ。わしは角があるままのお助けと聞いたがのぁ」と・・。「煩悩を断ぜずして涅槃を得る」という他力の大悲におまかせしてみると、悪業煩悩の角があるままお助けに預かっている悦びがある。凡夫のままに救われていく世界を庄松さんは感得されていたのである。
じゃぁ、また、明日、会えたら、いいね。