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Channel: まほろば自然博物館
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台風が 去って山辺の 忘れ物

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 さぬき市地方は、晴れる所もあったが、湿った空気の影響で概ね曇っていた。気温は21.7度から27.2度、湿度は86%から68%、風は1mから4mの西の風が少しばかり。明日の8日は、高気圧に覆われて晴れるけれど、湿った空気の影響で朝まで曇る見込みらしい。

 

 奥方の友人がお見えになると言うので、奥方は金曜日から3連休でお休み。ところが、台風25号の影響で淡路島が通れずに、瀬戸大橋経由で帰ってしまい、奥方はぽかぁんと寝てばかり。おかげで私も三日間はかごの鳥状態。

 

 実は、金曜日からは塩飽広島の海の家に帰って、弟と二人で草刈りや庭木の剪定をする予定だった。その後、今日の7日は、島の広島神社の宮掃除やお祭りの準備をし、明日の8日には秋の例大祭のお手伝いをする予定だった。

 

 それが、台風25号の影響で、5-6の草刈りと剪定作業は中止になった。それに、湿度のせいか体調がおもわしくないので、宮掃除もできないし、秋の例大祭にも足手まといになりそうなので遠慮した。そういうわけで、今回は夫婦がまともに三日間を過ごすことになってしまった。

 

 予定では、弟が草刈りと剪定作業をし、私が、物置の片づけ・・。夏休みに若い衆が、釣り竿やらバドミントンのラケットなんぞを投げ込んであるし、扇風機から掃除機からトイレットペーパーまで乱雑に投げ込んだまんま。それも整理したいし・・。

 

 庭木の剪定もやっておかねばならないし、和室の障子も破れたまんま・・・。これも張り替えておきたかったし・・・。網戸も裂けていたし・・・。

 

 やることはたくさんあったのだけれど、地震・かみなり・火事・台風にはかなわないと、昔の人が教えてくれた。だから、今回の広島帰りは中止にした。

 

 で、今日の7日は、弟がイベントに参加しなければならないというので、6日には帰ってしまう計算だった。私一人が宮掃除や祭礼の準備たって、歩けない、動けないでは邪魔になるばかり。

 

 島の「江の浦集落」の人口も減って、男の人が数名、女性が十数名で、20名ほどしか集まってはこない。だから、男性陣は力仕事がおもになる。そんな中に、私が入ったら、それこそ目障りで邪魔者扱いされてしまう。だから、今回は4日間の広島訪問は中止にしたってことだ。

 

 男性陣は、こういうのぼりを立てたり、

 

 こういう提灯を取り付けたり、電気工事をしたりする。昨年は、私もやったのだけれど、今年は無理・・・。ひどく、なまくらになったものだ。

 

 それに「宵宮」もお参りは数名ほど。そこでお神酒をいただくのだが、お参りが少ないと、お神酒の量が増えてくる。これまた、身体にはよくないことだ。

 

 明日の「本宮」でもおまいりは十数人ばかり。枯れ木も山の賑わいで参加したかったのだけれど、後片付けのことを考えると、「無理」・・・だと思った。

 

 私が初めてここに来た頃には、この拝殿には人が溢れるほどで、新人の私なんぞ、外でお参りしたものだったが、年年歳歳、お年寄りの姿が消えていった。病気や介護が必要になり、「地方(じかた=四国本土)」の施設や病院に入り、亡くなっても、遺骨も地方の親戚に引き取られて島に戻ることもなくなった。

 

 これは、戦後の昭和30年代から40年代ごろの広島神社の写真であるが、そのころは班分けして当番制でないとお宮さんに入れなかったということだった。だから、お祭りに参加したくても入れてくれなかったと古老が話してくれた。

 

 今は、全員参加を呼び掛けても十数名しか集まれないという。足が悪いとか、お宮さんまで歩けないとか・・。私も、その仲間入りしたみたい。

 

 最後の、「直会(なおらい)」もさみしくなった。来年にはぜひとも参加したいものだが、はてさて、どうなることやら。

 

 今日の掲示板はこれ。「ゆっくりだからこそ見えるもの えられるものも たっくさんあるよ」というもの。車で走ってしまえば何も見つけることはできないけれど、自分の足で、ゆっくりゆっくり歩いてみれば、思わぬものが見えて来る。あけびの実や落ちたクリの実や、思わぬものが見えてくることだってある。そんなものを、じっくりと見つめ続けてゆきたいものだ。

 

じゃぁ、また、明日、会えたら、いいね。


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