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Channel: まほろば自然博物館
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空蝉に 今日の怠惰を 嗤われる

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 さぬき市地方は薄雲が広がっていたが、高気圧に覆われて概ね晴れている。気温は25.5度から30.5度、湿度は96%から62%、風は1mから2mの東北東の風が少しばかり。明日の11日は高気圧に覆われて概ね晴れる見込みらしい。

 

 117/78/91 36.4c-96% 63.6Kg 1010hPa,25c,56% 体調に変化は無い。

 

 奥方が「早出勤務」だというので、5時起きで旧宅のお墓に行ってきた。周囲の草は弟が刈り払ってくれていたので、簡単にお掃除をして、お花だけをお供えしてきた。

 

 今日もさぬき市地方は「真夏日」状態。それはいいのだが、まだまだ湿気が高くて、呼吸困難になる私であった。

 

 朝方の涼しいうちにお買い物に行ってきた。奥方はビールがなくなっても何も言わないし、自分では買おうともしないし酒屋さんに近寄ろうともしない。毎晩、「いただきます!」と言って3本は軽く開けてしまう。

 

 それから佛華である。我が家のお盆は「12日」である。だから、明後日である。お内佛の準備もできた。我が家では、お盆だからと言って特別なことは何もしない。12日の「盆礼」という、「サマーパーティー」だけである。お寺さんが来て拝むわけでもなく、お盆だからとおつとめもない。

 

 今年の夏休みの自由研究である。「お遍路さんは、なぜ白衣を着るのか」という、民俗学的な考察である。赤や青でもいいじゃないか。縞模様でもタータンチェックでもいいじゃないか。

 

 昔は道も宿屋もなく、食堂も便所もない過酷な旅だったから、「いつ、死んでも良いように」との「死出の旅」「死に装束」だったかも知れない。けれど、江戸時代の人は、そういう白い着物は着ていなかったのだ。

 

 まして、交通の便もよくなり、ホテルも民宿もできたし、食堂もコンビニもある。そんな時代に「死に装束」で歩くのか。だから、白装束のお遍路さんはいなかったのだ。

 

 それなのに、「おへんろさん」と言えば「白装束」ということになっている。この意味は何なのか。私たちがガイドをする時に、「ねぇ~ねぇ~ガイドさん。お遍路さんはどうして白い服を着ているの?」と尋ねられたら・・・。「は、なんで・・・」では、「ぼーとして生きてんじゃねぇよ~」と叱られる。

 

 最近の若いお遍路さんは、「お遍路をやっています」というサインだから・・・とか、「お遍路をやっている」という自覚を持って、途中で逃げ出せないように・・・とかという人も居るには居る。白い服を着ていないと「お接待が受けられない」という声も聞く。そういう問題なんだろうか。

 

 宗教家の方は、「一度、死出の旅に出る覚悟で白衣を着る。結願したら、白衣を脱いで現世に戻る」という難しいお話をされる。そんなに簡単に、あの世とこの世を超えていける魔法の白衣なんだろうか。

 

 疑問の芽が出たら、やがてには背を伸ばし、葉を付け、蕾みになるが、はてさて、どういう花が咲くのだろうか。

 

 今日の掲示板はこれ。「口が濁れば愚痴になり 徳が濁れば毒になる」というもの。いつもの赤松先生のお寺の掲示板から。意思が濁れば意地になり、口が濁れば愚痴になり 徳が濁れば毒になる。ああ、意地になってたな。意地にとらわれて、ちっとも子ども達のことを考えていなかった。子ども達のためのつもりの言葉が、いつの間にか愚痴ばかりになっていた。知らぬうちに心が濁ってしまっていたんだ。徳のつもりが独りよがりになっていた。独りよがりの人生観・教育観なんて、子ども達にとってみればはき出すしかない毒にすぎないじゃないか。でも、「ダメ」も濁りがとれれば「タメ」になる。子供を思っての「ダメ」も、濁りがとれれば「タメ」になる。親だって父親だって、もちろん先生だって、ダメ、ダメと言わずに、こどもの「タメ」になるような言葉を用意したいものである。

 

じゃぁ、また、明日、会えたら、いいね。


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