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Channel: まほろば自然博物館
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夕暮れは 瀬音やわらか 月見草

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 さぬき市地方は高気圧に覆われて晴れている。明日は高気圧に覆われて概ね晴れるが、午後は湿った空気の影響で雨や雷雨となる所がある見込みらしい。気温は18度から29度、66%から51%とさっぱりしてきた。風は2mから5mの東南東の風が・・。

 

 午前中は法然上人のパワーポイント化と、原稿の整理をやっていたが、すぐに飽きてきたのでお出かけしてみた。パソコンを二時間も見続けていると、頭の中がおかしくなってくる。頭の中に酸素が少なくなってくるような感じ・・・。

 

 で、やってきたのは四国霊場八八ヶ所の八七番札所の「長尾寺」さん。四国霊場の多くが真言宗だが、ここは天台宗のお寺。だから、どうだということはない、普通のお寺。

 

 ここには、こんなものがある。本堂正面に向かって左手前のエリア、本堂と中央の樹木との中間に見える地蔵尊の辺りに、源義経の側室・静御前の剃髪塚がある。奥州平泉で義経が亡くなったと知らされた静御前が、菩提を弔うために母の磯禅尼とふるさとに戻ってきて、長尾寺の住職の勧めでこの地に留まり得度剃髪、その髪を埋めたと伝えられている。

 

 これがその表札。ここから少し西に進んだ長尾街道沿いに「磯禅尼のお墓」というものも残されている。

 

 これはお経を書いて供養し埋めて、その上に建てた幢で、中国では唐代に始まり、わが国では鎌倉時代頃から各地で建立されるようになった。長尾寺の経幢(きょうどう)は仁王門前に東西2基ある。凝灰岩で造られており、経年変化が進み、表面の字が読みづらくなっている。西側のものは弘安六年(1283)七月で、東側のものは弘安九年(1286)五月と刻んである。元寇(げんこう)の役の供養に建立されたものと考えられているらしい。

 

 で、近くにあったここでお昼になった。さぬき市長尾東にある「笠堂や」というセルフのお店。

 

 今日は珍しく「梅わかうどん小」にした。340円だった。わかめと梅の酸っぱさとがやさしくて食欲のない時にはうれしいメニュー。

 

 私の行く10時半過ぎには誰も居ないことが多い。貸し切り状態で、早い・安い・うまいを堪能できる。11時を過ぎたら電気・電話工事などの業者さんがぐんと多くなる。最近は光工事が行われている関係で電気工事用のバケット車がずらりと並ぶことが多い。

 

 そろそろと、櫻の葉っぱが紅葉して風に舞うようになった。

 

 今日は彼岸の入りだとか。彼岸花もしっかりとそれに併せて花開くようになった。山間部のたんぼの畦には真っ赤に燃えるような彼岸花をみることができる。

 

 一方、山の柿も色づいてきているが、このあたりには猿がいないらしい。我が家周辺ではこんなものはすぐさま・・・・猿の餌食になってしまっている。

 

 今日の掲示板はこれ。「ご先祖さまは眠っているのではない 眠っているのは私たち」というもの。亡き人に向かって「どうぞ安らかにお眠りください」という言葉をよく耳にするが、そもそも、私たちがそのような言葉を亡き人に向かって言うことができる立場にあるのだろうか

 

 眼を開けたままで眠っている私たちに、「眼を覚ませ」と呼びかけてくださっているのがご先祖さまであり、ほとけさまなのである。ご先祖様はお墓で眠っているのではなく、ほとけさまはお寺で眠っている訳でもなくて、「眼を覚ませ」「真実に目覚めよ」と、私たちに働き続けてくださっているのがご先祖様であり、ほとけさまなのである。

じゃぁ、また、明日、会えるといいね。 


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