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Channel: まほろば自然博物館
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半夏生 土佐のめぐりの しずしずと

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 高知県地方は高気圧に覆われてたが、気圧の谷の影響で薄雲が広がっていることもあった。日中はかんかん照りで暑くて汗が流れるほどだったが、木陰に入ると涼しくて気持ちのいい1日だった。

 

 さぬき市観光協会の「おへんろつかさの会」の研修バス旅行ということで、高知県に向かった。さぬき市役所を六時半集合で、?松西インターで高速に上がって、高知自動車道で南国インターで降りてのフィールド・ワーク。もう、高知では稲の穂が出ている。

 

 今回は特に「五台山竹林寺」の宝物館と庭園鑑賞が印象的だった。 館内には、竹林寺に古くから伝わる藤原時代から鎌倉時代にかけての仏像17体(すべて国重要文化財指定)を安置、展示している。その数は県下の国重文指定仏像のおよそ三分の一に相当するといわれるこの大日如来座像は鎌倉時代のもの。十一面観音立像は貞観時代のものとされている。

 

 竹林寺の本尊は獅子に乗った文殊菩薩という珍しいもの。これは本堂で霊場開創1200年の特別公開になっている。

 

 これは竹林寺の庭にあった「ハンゲショウ」。もう、この花の時期になったのか・・と驚いた。ハンゲショウは「半夏生」と書いて、天球上の黄軽100度のテンを太陽が通過する日とされ、毎年7月2日ごろにあたる。この日に降る雨を「半夏雨といい、大雨になることが多い。この草は「カタシログサ(片白草)」といい、この頃に花が咲く。葉っぱの半分が白くなることから「半化粧」とも呼ばれる。

 

 これも竹林寺で見掛けた犬だが・・・・。犬もお参りにきているのか・・・。

 

 今日のお昼はここになった。高知市仁井田にあるドライブニン・レストランの「かつお船」。お昼を過ぎて13時近かったけれど大勢のお客さん。観光バスも十数台・・・。一階の土産物売り場は人でいっぱい。

 

 お食事はこんなもの。かつおのタタキがでっかくて分厚い。あとは・・・。これにご飯とお味噌汁。

 

 午後のメインは「雪蹊寺」。これは、その手前にある長曽我部元親の銅像。若宮神社の境内にある。雪蹊寺の縁起の1つ目は、四国八十八ヶ所霊場のうち2ヶ寺しかない臨済宗妙心寺派の寺院であること。廃寺となっていた寺を再興したのは戦国時代の土佐領主・長宗我部元親公で、元親の宗派である臨済宗から月峰和尚を開山として初代住職に招き、中興の祖とした。元親の死後、四男の盛親が後を継いで長宗我部家の菩提寺とし、元親の法号から寺名を「雪蹊寺」と改め、今日にいたっている。

 

 長曽我部信親は長宗我部元親の長男。豊臣秀吉の九州征伐に従い、豊後で家臣700人と討ち死にした。

 

 宝物館には、運慶作の本尊、薬師如来、日光月光両菩薩、湛慶作の毘沙門天、脇士の吉祥天女、海覚作の十二神将十体などが収められている。鎌倉時代に仏師運慶と長男の湛慶が来山し、慶運寺と改められ、運慶、湛慶、及び一門の作による主要文化財が16体も残されている。その後、一時廃寺となっていたのを、天正の未に月峰和上が住職になり、長宗我部元親の援助を得て、臨済宗として再興されたもの。

 

 これが、湛慶の作になる毘沙門天像と脇士の吉祥天女。湛慶作は四体とされ、京都の三十三間堂にある一体と、ここの三体だけだとされている。

 

 なぜ、このような場所に、これらがあるのかは不明。

 

 今日の掲示板は、途中で見つけたこれ。「なんでもいいじゃないですか その道で一ばんになれば」という荒了寛さんの言葉。誰しも一番になりたいと願ってはいるのだろうけれど、一番がいれば二番がいて三番がいてビリがいる。なかなかに一番にはなれないもの。グズの一番、泣き虫の一番、弱虫の一番・・・。何かの一番になれればいいのだろうけれど。

 

じゃぁ、また、明日、会えるといいね。


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