さぬき市地方は、高気圧に覆われて晴れていた。気温は17度から29度、湿度は86%から42%、風は2mから3mの南南西の風が気持ちよかった・気象台では、「高温が予想されるため、熱中症など健康管理に注意してください。」と言うていた。明日の27日も、引き続き高気圧に覆われて晴れる見込みらしい。
さて、お約束の火曜日になったもので、「さぬき市前山」にある「おへんろ交流サロン」にやってきた。毎週火曜日は、ここで、「俵札調査」が行われている。午前9時から12時まで。
前回に俵の中から取りだした「納め札らしいもの」の紙くずの中から、今回は、それらを一枚一枚、開いて伸ばす作業。ま、冗談も言いながら、世間話もしながらの作業である。でも、ついつい、無口になって作業に没頭する・・・。ゴミ屑のようなものにスプレーで水を拭きかけると、自然に紙が開いてくる・・・。
一方、会長さんと私は、こちらの端末機側での作業。まずは、この建物のネットワークに無線で接続する操作から。さぬき市の場合は、市内は殆ど光ケーブルで結ばれていて、ノート型パソコンは無線でインターネット接続が可能となっている。これも、コード番号を入力するだけでOKだった。
次に、Justsystemへの接続。会長さんのノートPCと同期を合わせて、ドメインへの接続。アカウントが違いますの、パスワードが違いますのと、あれこれ文句も出たが、すんなりと、ドメインへの接続もOK。試験用のHPは無事、転送成功。
会長さんも一安心したようで、今日の作業の段取りにかかった。私はその間にトイレ休憩。もう、ビールを飲むのを休んでいるのだから、利尿剤は必要ないと思うが、とにかく、1時間に1回はトイレに行くのだから忙しいし、夜中は寝不足になる。
この納め札・・・。真ん中に、「ハート型」が書いてあると問題になった。確かに「♡」のマークが見える。見えるけれど、これは、「文化・文政」時代の納め札。江戸時代の後期のもの。そんな時代に、「ハート・マーク」なんぞ、ある筈がない・・・。しかし、本物ならば大発見なのだが・・・。
こつこつと、納め札を伸ばして、ビニール・ファイルに整理し・・・。
それに整理票を付ける作業。年代、どこから来たおへんろさんで、名前はどういうのか・・みたいなことを整理票に記入する。
そのファイルを、デジタル・カメラで撮影する。
それを私が判読して読み上げるので・・・、
会長がエクセル・シートに入力していく・・・。今日は、そういう流れ・・・。
神社仏閣に、関東方面では、こういう千社札が貼ってある。それが、上方では「納め札」という木の板が打ち付けてあった。昔は紙が貴重品だったからだそうだ。これ(下)は愛媛県の太山寺に残るもの。
この木の板を本堂や大師堂などに打ち付けたから、お寺のことを「札所」といい、お参りすることを、「打つ」というようになった。もちろん、当時は、竹の釘だったらしい。でも、建物が傷むからということで禁止されるようになって、紙の納め札が登場した。安い半紙を切って、手書きをした。
そういうものが、これ。でも・・・。
お寺に納めたものは、まとめて処分される。
こうした、護摩供養の時などに、「お焚き上げ」ということで、焼却処分となる。だから、お寺には、納め札は原則として残らない・・・。
ところが、こうして、民家や商家などに、「火災防止」などの名目で保存されていることがある。それを私たちが開封し、分類して整理をしていると云う訳。
第一陣の「飯田家」のもの、6千枚はパソコンに収納されて整理された。今は「田淵家」の俵札を解析中・・・。
今日の掲示板はこれ。「すべて 見える世界は その幾層倍もの 見えない世界に支えられている」というもの。東井義雄先生の心に響く言葉より…。
【自分は自分の主人公】
自分は自分の主人公
世界でただ一人の自分を創っていく責任者
九(苦)をのりこえなければ
10のよろこびはつかめない
九九を通らなければ
100のしあわせは得られない
ほんものと にせものとは
見えないところのあり方で決まる
ほんものはつづく
つづけるとほんものになる
すべて見える世界は、それの幾層倍もの
見えない世界にささえられて
そこに存在している
尊いもの 美しいもの 善なるものも
みんな謙虚な人のところへ集まってきて
その人のものとなる
二度とない人生。二度とない今日ただ今。
生きているということは
どんなにすばらしいことなのか
どんなにただごとではないことなのか
いちばん身近な人のおかげが見えないようでは
しあわせにはめぐりあえない
亀は兎になれない
しかしそのつもりになって
努力すれば
日本一の亀になれる
君は 君をりっぱにする
世界でただ一人の責任者なんだね
『森信三先生講述 中・高生のための「人間の生き方」-人間学小門-』(寺田清一編)親子教育叢書 より
じゃぁ、また、明日、会えるといいね。