さぬき市地方は梅雨前線の影響で雨が降っている。雷も鳴るらしいが、今のところ、それはまだない。気温は18度から23度、湿度は84度から96%、風は2mから4mの南南西の風が少しばかり。明日の12日は、雲が広がり明け方まで雨の降る所があるらしいが、次第に高気圧に覆われるため、昼前からは晴れてくる見込みらしい。
雨が降っては仕方が無いと、香川県立図書館へやってきた。数日前に借りた本を返却するためである。いくらなんでも、子供用の「くもの糸」を五冊も借りても、中身は同じものだし、イラストが違うくらいなもの。何の意味もありやしない・・・。
で、またも、香川の民話集とか・・・
香川の民衆史とか、訳のわからん本を五冊ばかり借りた。でも、難しい本ではないので、気楽には読めそう・・・。
空を見ると、雨も落ちてきていないので、この時とぞばかりに、坂出市に向かって走り出した。目指すは、この、「かわつ花菖蒲園」。期限はこの日曜日までだ。
そのすぐ手前にあった、セルフのおうどん屋さん、「まいどまいど」に寄ってみた。剛麺というのか、力強い麺のおうどん。今日は、「ぶっかけ小の冷や」をお願いしたので、太くてしっかりとした麺がそのまんま出てくるので、かみ応えがあるというか、のどごしがたくましいというか・・・。
これは・・「通」が好きそうな麺やなぁ・・・。エッジがしっかりと立ってるわな・・・。でも、なんやかんやと考えている間に食べてしまったのだけれど。これで280円。
これが坂出市水道局の「川津浄水場」跡。今は「浄水場」としては使われていないらしい。その、四つの浄水池に、72種17,000株、約10万本の花菖蒲が植え付けられているのだと。
場所的に、広くもないし、駐車場も広くないが、このあたりでは珍しい場所だから、ご婦人たちがわんさかと押し寄せているし、介護施設やデイサービスセンターなんかの施設からの見学者が多い。
かわつ花菖蒲園では毎年、早生(わせ)・晩生(おくて)など、開花時期の違う品種を混生させていることにより、開放期間中、咲き具合が移り変わっていく様子を楽しむことができるようになっている。期間中、何度でも出かけても、時期時期の花が見られるという。新品種は小桜姫(コサクラヒメ)、金星(キンセイ)、立待月(タチマチツキ)、夢の羽衣などがあるという。
これも、当時の上水道施設の何かなんだろうと思う。
この地図にある「鎌田池」や、坂出中学校も元は池で、坂出市の重要な水源だったようで、あの、久米通賢が築造したとも聞いた。現在の坂出市あたりは元は塩田地帯の跡で、昔は非常に水に困ったところだったらしい。で、この鎌田池から大きな木の桶に水を汲んで荷車で水を売る「水売りさん」がいたという。だから、現在の川津浄水場や、その東にある「貯水池」も、坂出市の水を確保する大切な場所だったに違いない。
今はどうやって水を確保しているのかは知らないが、讃岐は昔から水との闘いの連続だった。その記念碑が、ここの浄水場跡なんだろうなぁと感じたことだった。
人々は、すっかりと、そんなことを忘れてしまって無邪気に花の写真を撮ってばかりいるけれど、こうして、浄水場の跡地に花しょうぶを植えて世話している人々の苦労を少しは考えてみたいものである。
今日の掲示板はこれ。「この秋は、雨かあらしか知らねども きょうの務めに田草とるなり」というもの。横山丸三という人の「道歌」だとされているが、一方では「二宮尊徳」の歌だとする説もある。いずれにせよ、秋になれば雨が降ったり、嵐が来たりで、稲がどうなってしまうか分からないけれど、今はとにかく、目の前の雑草を取り除くことが大切なんだよと云うてるのであろう。今は、省力化などで、田草を取る光景も見なくなってしまったが、子供の頃には、「草突き器」とかで、草を取らされたものであった。
さまざまな問題に対して、こうすれば大丈夫だとか、こうしておけば安心だとかといった確信が持てれば安心もできるが、逆に保証がない場合には不安に押しつぶされそうになってしまう。大きな問題にぶつかっている時にこそ、今、足下のことに全力でぶつかっていくようにしたいものである。
じゃぁ、また、明日、会えるといいね。