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Channel: まほろば自然博物館
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飄々と 生きる覚悟の タチアオイ

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 丸亀市地方は気圧の谷や湿った空気の影響で雲が広がっていたが、午後からは空が明るくなって青空がのぞきだしていた。気温は19度から27度、湿度は94%から72%と蒸し暑くなっていた。風は1mから3mの北北西の風が少しばかり。明日の21日は、引き続き大気の状態が不安定となるため雲が広がりやすく、明け方にかけて雨が降り、朝まで雷を伴う所があるらしい。

 

 予定通り、5時起きの5時半から犬の散歩、6時過ぎにわが家を出て、丸亀市の弟の家に8時前に到着。洗濯機や食材他を積み込んで、8時半前に丸亀港に着いた。少しばかり早く着きすぎた。急がないときにはこんなものだ。

 

 9時25分のフェリー「しわく丸」に乗って「しわく広島に」に向かう。土曜日というせいもあるのか、わりと乗客は多かった。県外ナンバーの車も見受けられた。帰省客だろうか。

 

 10時10分に江の浦港着。そこから5分ほどでわが家に着く。5月上旬に、「お大師まいり」やバッテリー交換のために来たのだが、一ヶ月ほどで、こんなにも草まみれ。たしか、そのときにも草刈りをした筈なのに・・・。

 

 早速、弟は洗濯機の交換。実は、弟んちの長男が結婚することになって、独身用の洗濯機が余ったもので、この島の家に転送されてきたもの。ここの洗濯機も古くなったのか、水漏れがするようになったのだ。

 

 これがその新しい洗濯機。古いものは屋外で汚れ物を洗うために使うことにした。

 

 先月にバッテリーを交換した時、このポリタンクに穴が空いているのを発見してガムテープで補強したが、さいわいに、同じ物が調達できたので、部品の交換を済ませた。自動車の整備までやってのけるのだ。

 

 その後、花しょうぶ畑があるというので行ってみた。もう、花はおしまいの様子。先週あたりが見頃だったらしい。

 

 でも、まだまだ、きれいな花もしっかりとあった。

 

 この方が花しょうぶ畑の管理人さん。いろいろと花しょうぶについてのお話をしてきた。

 

 すると、おみやげにキュウリを千切って(もいで)くれた。「これを塩もみにするとビールがおいしいよ」というので頂いてきた。これが早速、夕食のおかずになった。

 

 ここには、いろんなお花が咲いている。だから、畑仕事で一年中が過ぎるそうだ。今は、真竹のタケノコが畑や道に生えるので、それを退治するのにやっきなのだそうだ。お手伝いしたいのだが、私もいろいろとあってね。

 

 トイレに用紙を補給したり、台所用品を格納したり・・・。持って来た物を片付けないと・・・。

 

 14時半からは草刈り開始。少しばかり暑そうだなぁと思ったが、やるしかないと勇気を出して草刈りを始めた。私が家の前を、弟は家の裏側を刈り始めた・・・。

 

 さすがに二人でやれば成果は二倍になる。あっという間に(でもないか・・)さっぱりとする。

 

 家の表側もすっきりとした。しかしのかかし、この時期だろうか、草刈りをすれば、バッタだのコオロギだのアブだのが草むらから飛び上がるからびっくりする。向こうさんも刈り刃で切られたくないから必死で逃げる。まるで、お鍋の中で油が弾けるみたいだ。

 

 これだけきれいにしても、誰もお客さんは来ない。今年の夏休みも予定は全く入っていない。ま、家の周囲をさっぱりとした・・・というだけだ。

 

 そうそう、中西先生が言うとったけれど、しわく広島の江の浦集落にあった「簡易発電所跡」がきれいさっぱりとなくなっていた。昭和27年から自家発電をした所だそうで、それでも、夜の10時になると電気は消されたそうだ。島に電気が通じたのは、昭和40年代になって、丸亀本土から本島経由で海底送電線が通じてかららしい。

 

 その後は、水道工事用の資材置き場などになっていた。こうして、懐かしい建物がまた一つ消えてしまった。

 

 今日の掲示板はこれ。「たった一つしかない自分を たった一度敷かない人生を 本当に生かさなかったら 人間に生まれてきた甲斐が無いではないうか」という、山本有三さんの言葉から。路傍の石に、この一節がある。
たった一度の人生だから、大切にしたい
たった一度の人生だから、やりたいことをやってみたい
たった一度の人生だから、夢をもって生きたい
たった一度の人生だから、出会いを大切にしたい
たった一度の人生だから、いっぱい幸せを感じたい
たった一度の人生だから、・・・
「たったひとりしかない自分を、
  たった一度しかない一生を、
 ほんとうに生かさなかったら 
 人間生まれてきたかいがないじゃないか」
は、まさに自分がこの世に生を受けた証しを、「どのように活かすか」の一言に尽きると思う。何も名を残すことが大切だとか重要だとは思わないが、誰も知らなくても良いから、「これは自分がやったのだ」という足跡だけは残したいもの。それが私の、「世界に一冊だけの本作り」「どこの本屋さんにも売っていない本作り」。そんなことを、67歳の誕生日に当たって、再確認するところである。

 

じゃぁ、また、明日、会えるといいね。


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