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Channel: まほろば自然博物館
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うつむいた 額アジサイの 背になみだ

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 宇和島市地方は梅雨前線の影響で雲が広がり、雨の降っている所があった。気温は23度から25度、湿度は96%から80%、風は6mから1mの南南西の風が強かった。午前中には10mm/hから20mm/hの降水量があった。明日の2日は、四国の南海上に梅雨前線が停滞するため雲が広がり、午後は雨が降りやすい見込みらしい。

 

 朝の6時半にさぬき市役所津田支所に集合ということで、お天気を気にしながらここにやってきた。ここまでは車で10分ほど。今日は「さぬき市文化財保護協会津田部会の県外研修の日。たまたま、渡辺会長がこの会の会長も兼ねていて、今日の研修のお誘いを受けた。

 

 午前7時前に津田町を出て、高松自動車道・津田・寒川ICに乗って松山自動車道経由で宇和島市に向かう。外では雨が止んだり降ったりを繰り返している。

 

 このようなバスに今回は20名の参加者だった。文化財なんたらの会だから、みんな、おじいちゃん、おばあちゃんばかり。それだから、話題は古墳の話とか銅鐸の話だとか専門的なお話ばかり。私は考古学は大の苦手・・・。

 

 愛媛県は豪雨警報が出ていたとかで、河川はみんな、こんな状態。川から水があふれそうな勢いだった。それに色が悪い・・・。

 

 今日の目的地は、北宇和郡松野町という山の中の集落である。ここに、「目黒ふるさと館」という施設があって、ここに「土地争い」が起きて、裁判のために、絵図や地形模型が作られて、江戸に運ばれて裁定がくだったらしい。その「模型」が残っている・・・というので見学にやってきたもの。

 

 銀杏の木を削って、こうした地形図の模型を作り、六等分にして江戸まで運んで裁定の資料にしたらしい。大名にすれば、7万石と10万石では江戸城での座席から違うらしい。そうした、骨肉の争いが各地であったらしいが、こうした資料が残るのは極めて珍しいらしい。

 

 当時の庄屋さんの屋敷風の建物には民具なんぞも展示されている。

 

 壁面にあるものが、模型を作る際に使用した絵図面のレプリカ。こういう広大なエリアの模型を作って、江戸間で運んだというのだから大仕事だったに違いない。

 

 今日は、道の駅のレストランが定休日だというので、お弁当になった。食事場所は、松野町役場の研修室をお借りした。

 

 この左から三人目が、渡辺会長さん。

 

 途中の川、四万十川の支流らしいが、台風のような濁流が流れている。相当の雨が降ったらしい。

 

 その後、宇和島市に向かい、宇和町の「卯之町」という伝統的建築群」の町並みを見て歩いた。ここはガイドさんつき。この方がガイドさん。ここは、明治時代の「開明学校」跡。こうした学校を地元の人がお金を出し合って建てたらしい。

 

 うだつの町並み「脇町」に似た感じの町並みだが、道幅が広いのが特徴らしい。持送り、出格子、しとみ戸、うだつ、白壁という伝統的な建築物が使われている。

 

 このような、四国の片田舎にも文豪や時の総理大臣とかかやってきていたというのが驚きだったし、けっこう、繁盛してしていた様子もうかがえた。

 

 私のおみやげはこれだけ。奥方の好みである。宇和島と云えば「じゃこ天」だ。

 

 今日の掲示板はこれ。「雨の日も 風の日も また悩む日も それがそのまま人生なり」というもの。一度かぎりの人生、くりかえすことのできない人生。その人生を充実感を持って生きるか虚無感を持って生きるかは、全て自分自身の責任であろう。「花の生命は短くて、苦しきことのみ多かりき」と言った人がいる。喜怒哀楽の交錯する人生であるが、思いおこされることは実に苦悩に類したものが多いような気がする。しかしのかかし、この歌には何かしら心ひかれる響きが感じられはしないだろうか。はかない青春の生命がかみしめた、ほろにがい甘さが感じられるようである。苦しみは大切にしなければならない。悩みを粗末にしてはならない。雨にも風にも嵐にも、それぞれかけがえのないあじわいがある。森羅万象、全てが私の人生を輝かせてくれる活性剤である。

 

じゃぁ、また、明日、会えるといいね。


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