さぬき市地方は高気圧に覆われて晴れていた。気温は22度から32度、湿度は88%から60%、風は1mから3mの北の風がすこしばかり。明日の24日は、引き続き高気圧に覆われて晴れますが、台風第15号が北上するため、夕方からは湿った空気の影響で雲が広がる見込みらしい。
さて、昨日、バサラ花火大会やら婆娑羅まつりやらHOTサンダルの作品展やらがあるのに、急いで山の家に戻ってきたのには訳がある。というのが、街でいう「地蔵盆」、この集落では「お地蔵さん」の日ということで「寄り合い」があるのだ。
私はここの生まれではないので全く由来も伝承も知らないのだけれど、この石段の上の祠(ほこら)に、「お地蔵さん」がお祭りされているのだという。どんなお地蔵さんだかも見たことはない。ま、石のお地蔵さんであることは確か。
で、集落の10軒が総出で、7時からの掃除になるのだが、決まってご婦人方は30分前くらいから集まって、にぎやかに掃除を始めるのだ。
で、30分ほどで掃除は終わる。そして、この場は解散になる。昔・・・と言うても戦後の20年代から30年代ごろには、この前の広場に、80人から100人ほどが集まって「お地蔵さん」を楽しんだ・・・という。戦後の娯楽も食べるものもない時代には、子供たちの楽しい「祝日」であったらしい。
今は、夕方の15時から集会場での「おまつり」になるので、その間が手持ちぶさた。先の8月1日にしわく広島で中学生相手に「幕末歴史講座」をやったのだが、そのお礼状がお盆明けに届いていた。その、「お礼」ということで、その時に使ったスライド(パワーポイント)資料を本にしてプレゼントすることにした。
パワーポイントのシートを全て印刷すると、106ページにもなった。それを両面コピーにして50枚少し。これを製本して、担当の先生に送ることにした。
これこそ、「世界で一冊の本」、「本屋さんでは売っていない本」が出来上がった訳だ。表紙だけは「写真印刷版」でカラー印刷になっている。
これを、明日、郵便局から引率の山地先生に送っておくことにした。
このセミはメスなのか静かに網戸にすがっているばかりだったが、夕方には、「ミーン・ミーン」というミンミンゼミやヒグラシ、ツクツクボウシが啼くようになったが、その数もめっきりと減ったように思う。日が暮れたら、虫たちの合唱が始まる。
15時からがお地蔵さんのおまつりなんだが、14時半にはほとんどが集まっていた。今日は日曜日ということで、農家の三軒が稲刈りだからということで欠席したので、7人だけというさみしい会になった。おまつりだからと言ってもお茶とパン二個しか出ない。
今日は「開店休業やなぁ・・」ということで、早々に解散することになった。明日からは台風15号の影響が出そうだ・・・ということで、農家の人は稲刈りが優先だから仕方がない。結局の薬局で、なんのためにみんなが集まったのかもわからないような寄り合いになってしまった。「お地蔵さん」の意味も意義も役割も分からなくなってしまって、単なる座談会でおしまいになった。
今日の掲示板はこれ。「どんなおとなたちも、一度はこどもだった。でも、そのことを覚えている大人はほとんどいない」というサン・テグジュベリの言葉から。王子さまと一緒に星々を旅すると、狭い世界しか見られない日常から大きく飛躍して、自由な精神世界を飛んでいるような昂揚感と喜びが感じられる。この“王子さま”は、砂漠でさまよう飛行士である“僕”の内面であり、作者であるサンテックスそのものであり、読者の心が形になった姿でもあると言えよう。いちばんたいせつなことは、目に見えないということなのかも知れない。
じゃぁ、また、明日、会えるといいね。