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Channel: まほろば自然博物館
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任せきる 安らぎのままに 梅雨の午後

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 朝から雨になった・・・。迷犬ごんの散歩に行ったら雨蛙がにぎやかに鳴いている。そろそろ・・梅雨入りだなぁと思った。今年の梅雨入りは遅いもの。

 

 昨夜から少し別な宿題をもらったもので調べ物をしていたがらちがあかないもので、県立図書館にでも行ってみるべぇ・・と、出かけた。

 

 出かけたのはいいが、今週は資料整理とかで休館なんだと・・・。それは・・困った困った、こまどり姉妹。

 

 とりあえず、おうどんでも食べて考えるか・・・と、近くにあった「たも屋・林店」に入った。高松市林町、香川大学工学部前にあるセルフのお店だ。雨の日でも店内には若者がいっぱい・・・。香川大学の学生さんだろうね。

 

 今日も素朴に・・・「ひやかけ小」のみで200円。今日はそれでは物足りないなぁと思ったが・・そのままお店を出た。再び玄関から入って注文したって別にかまいはしないのだが、そうしたらたぶん・・・小でも残ってしまうんだろう。

 

 で、ふと思い出して、五色台にある「瀬戸内海歴史民俗資料館」で「船タンス展」というものをやっているのを見学に行くことにした。五色台というても坂出市との境界あたりにあるのだからずいぶんと距離はある。その山を登りだしたらこういう濃霧か霧か・・・はたまた雲なのか・・・。前も後ろも見えなくなった・・・。

 

 それでも進んでいくと少しは明るくなってきた。これは・・・流政之さんの作ったオブジェで、香川県自然科学館の敷地内にあるもので、ここはもう、坂出市王越町になる。この「またきまい」という作品は、さぬき弁で「また来てください」という意味。

 

 この秘密基地みたいな建物が「瀬戸内海歴史民俗資料館」、通称「れきみん」と呼んでいる。ここで「船だんす展」というのをやってるというのでやってきたというわけ。

 

 船箪笥(ふなだんす)というのは昔の千石船とかの時代に使われたもので、船で使用されたタンスのことだが、そんじょそこいらのタンスとは違う・・・。

 

 これは「懸硯:かけすずり」というもので、昔の事務用品入れ。すずりとか筆とかそろばん、帳面など事務用品一式を入れてあって、船から下りるときにはこれを持って船宿に入り、その日の取引状況やら現金出納帳、契約書などの事務をするもの。

 

 これは「帳入れ」という船ダンス。各種の書類や金子などを入れて保管するもの。隠し引き出しとか秘密の保管場所などが作られている。

 

 これは「半櫃:はんがい」というもので、船頭さんの衣類などを納めたもの。いずれも海難事故などにあっても、海面に浮かぶようになっているらしい。だから・・・骨董品だと数千万円にもなるものもあるし、古民具店でも200万、300万もするとか・・・。アンティークに一つほしい・・というても、100万以上は覚悟しなければ・・・とか。

 

 そうそう・・今日、四国地方も梅雨入りした模様・・とか。ま、今日は梅雨入りにはふさわしい雨だ。

 

 今日の掲示板はこれ。アイリスだ花しょうぶだ、あじさいだと・・・私たちは花ばかりを誉めるのだけれど、花は誰のためでもなく、自然のままに子孫を残し続けるために、自然の有り様のままに咲いているだけに過ぎない。そのありのままの姿に、私たちが感動し、いやされ、慰められているだけに過ぎない・・・。すべては「一如から来るもの」に委ねられているのである。

 

じゃぁ、また、明日、会えるといいね。


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