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Channel: まほろば自然博物館
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あきあかね ぐうたら午後を のぞき込む

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 さぬき市地方は前線や低気圧の影響で雲が広がり、雨や雷雨の所があるらしい。気温は22度から25度、湿度は96%から90%、降雨量は1mm/h~4mm/h、風は1mから2mの南南西の風が少しばかり。明日の4日は、高気圧に覆われてくるため概ね晴れるらしいが、気圧の谷や湿った空気の影響で、朝にかけて雲が広がる見込みなのだとか。

 

 で、香川県立図書館の蔵書検索で調べたところ、何冊かの興味深い本が見つかったので、「それ、行け~」っとばかりに、香川県立図書館にやって来たという訳。

 

 さすがに九月になると蝉の声は全く、聞こえない。あれだけ騒がしかった蝉はすっかりと往生してしまったのか。自然の移ろいというものは、残酷でもあるし冷酷でもある。それに、全く興味すら示さずに通り過ぎる人間はもっと冷酷だ。

 

 この、「向山周慶翁伝」「讃岐さとう物語」はともに貸出禁止の本だった。間の、「薩摩の目を逃れて」は借りてきた。少ない貴重な本なのに貸出禁止というのはちと辛い・・・。

 

 この、郷土コーナーというのは、いつも人影が少ない。ま、その分、落ち着いて本を探せるのだけれど。

 

 今日、借りて来たこの本、ともに「松村哲夫」という人の本だが、中身は「小説」というか「物語」であった。中学校の校長を退職して書き上げた「作品集」らしいが、小説では論文の参考にはならない。

 

 この小説では、主人公の「向山周慶」に目を向けるのではなく、奄美大島からやってきたお遍路さんに焦点を当てているが、「当盛喜」という人物が、なぜ、「関良助」になったのかがわからない。江戸時代のことだから、勝手に名前を変えてもいいっていうもんじゃないし、「関さんの勝手でしょ・・」というもんでもないし・・・。

 

 このいかめしい「白鳥(しろとり)町史」は参考になるぞ・・・と期待したが、それこそ、「データー」ばかりで、少しも参考にならなかった。「帯に短したすきに長し」である。物事はなかなかにうまくいかないものだ。

 

 文章部分だけでもと、一応はスキャンをやってみたのだけれど、果たして使えるのかどうか・・・。

 

 ここには、讃岐の糖業と、手袋産業が掲載されているのだけれど、ご法話や町歩きのタウンガイドに、あんまり詳細なデータはいらない。30分もみているだけで、あたまがクラクラとしてきたものだった・・・。

 

 珍しいと思ったのは、人力によるサトウキビ絞りの作業である。ほとんどの場合、牛による搾汁作業が描かれていたが、ここでは二人の男性による作業であった。これは少しばかりきつい作業だったのじゃないか。でも、牛のいない家庭なんぞでは、牛を借りてまでもは作業できないから、こうした方法もヤムを得なかったのか・・・。

 

 昭和の中頃だろうか、昭和の40年代ごろから急速に農家の機械化が進んで、耕耘機やトラクターなんぞが走り回るようになると、急速に牛や馬が農家から消えた。このあたりでも、各農家には必ず、牛がいたものだなぁと、ふつ、思い出したことだった。

 

 今日の掲示板はこれ。「苦しみをなげく人あり 苦しみを活かす人あり」というもの。これまた、どこのどなたの言葉かはわからないのだが、過去に起きた不運な出来事は、すでに過ぎてしまった仕方ないことである。それをいつまでも引きずり、苦しみを背負い続けるか、それとも、それを活かして人のために役立たせるか、その発想には人生のつくられ方がまったく逆になることだろう。大切な一度きりの人生をしっかり見据え、考え、生き方を選択したいものである。

 

じゃぁ、また、明日、会えるといいね。


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