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Channel: まほろば自然博物館
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しくじりを ほらコスモスに 笑われた

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 さぬき市地方は高気圧に覆われて晴れていた。気温は21度から26度、湿度は88%から62%、風は7mから2mの西南西の風が一時強かったみたい。明日の3日は、引き続き高気圧に覆われて、晴れる見込みらしい。

 

 あわただしい9月も一段落して10月に入ったので一休み・・・ということで島の家に帰ることにした。というのも、この週末が島の広島神社の秋祭りらしいからである。だんだんと寂しくなる島のお祭りをいくらかでもお手伝いしなければ・・・と、思って・・・。

 

 で、丸亀市にいる三男の「たっくん」を誘って、丸亀市沖にある「しわく広島」に向かうことになった。途中で食材を仕入れて「ランランラララ~ン♪」と丸亀港に向かった。

 

 丸亀港を11時10分に出て、広島の江の浦港に着くのは11時半。これが、その、高速艇の「ニュービサン」である。この日の乗客は8名ほど。

 

 鏡のような瀬戸内海を快適にクルージング。

  

 静寂の島・・・。物音ひとつしないし、人影もない。そんな島に下り立った二人。ここからは、軽トラで島の家に向かう。この軽トラのキーを先日に見つけたばかり。

 

 お盆前に刈った草が、一ヶ月あまりで、はや、これ、このとおり・・。雨が多かったせいか、草が伸びるのが異常に速い・・・。

 

 これが、暁光庵の入り口。この字は、奥方の親父殿、故「岩野元昭」さん。元は日蓮宗のお寺に生まれた人。とある女性(奥方の母御)にぞっこんになってお寺を捨てたと聞いた。この字を彫ったのは千葉の住人で、「無邪鬼」とか「敏さん」とか「Bさん」とかいう自転車愛好家のおじさん。

 

 これが「しわく広島」の概要図。中央下の、江の浦港に着いて、いろは石と書いてあるあたりに、この暁光庵がある。そこから、海岸線を左に走って、甲路漁港を経て青木港のある「青木」という集落に向かった。

 

 ここに、唯一のお店がある。ここで、神社にお供えする「ご神酒」を買った。丸亀で買えばお安いのだが、一升瓶は重いし、割れると困るので、やむを得ず、ここで買った。すると、「あ、十日やな・・・」と言うではないか。「十日・・・」

 

 十日・・・というのは、この青木地区の厳島神社のおまつりのことかなぁと聞き流して戻った。この島には七つの集落があって、そのいずれの集落にもお寺と神社がそれぞれある。お寺がないのは、新しく開かれた「甲路」と「釜の越」地区で、この地区には神社はしっかりとある。

 

 これが少し前の広島神社の秋の例大祭の写真であるが、左から三人目の茶色のスーツのおじさんが、奥方(けいこばぁ)のお父さん。あの、暁光庵の額文字を書いた人である。私は・・・・この写真を撮った本人なのである。この真ん中の人以外・・・みんな、もう、お浄土にお帰りになった。

 

 で、弟と二人で草刈と植木の剪定をしてみた。とにかく、この島では時間が遅い・・・。やっても、やっても、時間が過ぎない。夕食までの時間をどうやって過ごそうかと思案投げ首。おかげで、庵の前はさっぱりとした。この家の裏側はまだまだ草ぼうぼう・・・。

 

 そこへお隣さんが偶然、通りかかったので、それとなく聞いてみると、「あ、金曜・土曜やけん・・・九日・十日やなぁ・・・」と言うではないか・・。「あ、やっぱり・・・」

 

 あ・・・、私たちは何のためにこの島にやってきたんだろ・・・。

 

 三日分もの食材を買い込んで戻ってきたしわく広島・・・。朝の間、草刈の片付けなどを済ませたら、10時40分の高速艇で帰るしかない。おかげで、今夜の宴会は盛り上がりに欠けてしまった。

 

 今日の掲示板はこれ。「ときにしくじりながら 一日いちにちの 味ふかくなる」というもの。ときにではない、しょっちゅう、しくじりながら、それでも、一日いちにちの積み重ねによって、私の味は深くなっているのであるが、ふと、気を抜いてしまうことがあって、味が薄まっていくことも、まま、あるらしい・・・。

 

じゃぁ、また、明日、会えるといいね。


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