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Channel: まほろば自然博物館
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本を読む けだるさ越えて 秋の暮れ

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 さぬき市地方は瀬戸内側では寒気の影響で雲が広がり雨の降っている所があったが、午後からは晴れてきた。気温は17度から20度、湿度は88%から63%、風は1mから3mの北西の風が少しばかり。明日の16日は、高気圧に覆われて概ね晴れる見込みらしい。

 

 今日は「おへんろつかさの会」の研修会がさぬき市前山のおへんろ交流サロンで開かれて、真念さんの『四国偏禮道指南』、澄禅さんの『四国遍路日記』から讃岐の遍路道を辿る・・・というお勉強会。

 

  この頃はきれいに晴れて秋らしくなったなぁと思って居たのだが、やがてのことには曇ってきて雨まで降り出してきた。今日は季候がいいせいか、大勢の歩き遍路の方が、このおへんろ交流サロンにもやってきた。外国人の方が多いなぁと思った。

 

 ところが、肝心の研修会の受講生がやってこない。いつもは顔を見せる駐車場係さんもやって来ない・・・。会場の準備はできているし、講師の先生もスタンバイしているのに・・・。

 

 時間になったので研修会場に入ってみると、いつの間にか、こんなにも人が・・・。どこからやってきたのだろうか・・・。希望者は30名とか言うていたが、今日の参加者は半分の15人。

 

 講師はおへんろつかさの会の渡邊会長。古文を読んだり、古文書を解読するのが好きな方。

 

 だから、こういう古い本が読めるのだ。

  

 この先生は、「一太郎」ファンで、わざと、こういう筆文字風の文章にしてある。こうして、澄禅さんの日記風文章と、真念さんの道案内文章を対比させながら、江戸時代の人はどうやってお遍路をしていたのかを調べている。

 

 この真念さんのものは、ガイドブックだから、お寺のことは少ししか書いていないのが特徴。途中にある名所とかお寺とか、源平の戦いのこととか、道標があるとかないとか・・・。

 

 一方の澄禅さんのほうは、何月何日、どこのお寺で泊まったとか、雨だから滞在したとかの遍路日記であるのが特徴。その両方を対比しながら読むと、江戸時代のお遍路の様子がわかるという仕組みである。

 

 ま、こういう研修会だから歴史に詳しい人ばかり・・・。私は歴史というか数字に弱いものだから、目はうつろ・・・。ま、私は駐車場案内係だから真剣に聞いていない節もあるのだけれど。

 

 この歩き遍路の方は、ここで休憩してから、花折峠経由の旧へんろみちを越えて行くのらしい。また、ここで待機しているバスは、長尾寺からここまで歩いて来るお遍路さんの荷物を積んで待機しているのだそうだ。で、ここで一休みしたら、今度は大窪寺で先回りして待っていて、最後にはみんなを乗せて帰るとか・・・。いろんなスタイルのおへんろさんがいるものだ。

 

 午後からは、似たような本だけれど、図書館で借りてきた「寂本」さんの「四国偏礼霊場記」をながめていた。これはちゃんと現代語訳になって、きれいな明朝体だから読みやすくできている。で、ここにも真念さんの「道指南」も現代語訳されて付け加えられている。

 

 今週は前半はお天気が悪そうだが気温は暖かそう。そして、今度の土曜日の「まちぶら探検隊」はお天気が良さそう・・・。

 

 今日の掲示板はこれ。「この一年 悔いなしと散る 落ち葉かな」というもの。まだ、時期的には早いかなぁと思うけれど、落ち葉が降りしきるようになったもので。花には花の役割があり、葉っぱには葉っぱの役目がある。冬が近くなると、広葉樹などは広い葉っぱでは水分を発散させるので木が弱るために葉っぱを切り落とす。また、光合成能力の落ちてきた葉っぱでも植物は弱る。そこで葉っぱを捨ててしまう。紅葉はその前段階で変色するものらしい・・・。紅葉も落葉もお仕事 を終えた葉っぱを切り離すことでおきる自然現象。これを悲しいと見るか、寂しいと見るかは人間様のこころのありようだけ・・・。

 

じゃぁ、また、明日、会えたらいいね。


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