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Channel: まほろば自然博物館
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見上げれば 皇帝ダリアの 昼寝顔

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 さぬき市地方は気圧の谷の影響で雲が広がっていた。気温は11度から17度、湿度は86%から58%、風は1mから2mの南南西の風が少しばかり。明日の23日は、引き続き気圧の谷や湿った空気の影響で雲が広がり、昼過ぎから雨が降りやすい見込みらしい。

 

 今日は、おへんろつかさの会主催の彫像会の日。京都から仏師の冨田睦海師をお招きして、四国霊場86番札所の志度寺の書院をお借りしての「わらべ地蔵」を彫るという行事である。今日の私のお仕事はカメラマンということでのお手伝い。

 

 これが書院から見える「無染庭」という枯山水のお庭。重森三玲さんの作である。重森さんは、旧戸籍名は重森計夫、(1896年8月20日~1975年3月12日)は、昭和期の日本の作庭家・日本庭園史の研究家。このお庭が作られたのは昭和37年とのことである。

 

 この彫像会に参加したのは14名、それに会員からの参加者が9名、合計23名。それを指導する仏師さんは3名。1人の仏師さんがサポートできるのは5名まで・・ということで、14名になっている。あとの会員さんはサポート役兼お勉強。

 

 この方が仏師の「冨田睦海」師で、1978年生まれ。高校卒業後、家業である仏像彫刻に従事するため父親に師事。その後、兄と共に独立し、数々の寺院彫 刻や仏像修復、皇室位牌修復などを手がけ、 2010年、その彫刻技術を生かしたシルバージュエリーブランド「睦海」を立ち上げた。現在、若手職人が育つ環境が成り立っていないという現状。海外製造 など、流通の変化などにより衰退傾向にある工芸会を目指すこれからの人たちに伝えたい。手に技術を付けた時、やる気さえあればそこからの能性は無限大だよ と。

 

 最初は、こういう木材が用意されている。木曽ヒノキでにおいがいいし、木目が安定しているので彫りやすいのだそうだ。

 

 これを、9時から15時までの5時間ほどで右端くらいの形に彫り上げる。あとは自宅で仕上げることになる。

 

 この人が、今回の発案者の長尾さん。もう、この彫像会も4回目になるそうだ。今回の会費は4500円、材料込み、彫刻刀貸与、昼食やお茶は自己解決。この近くには食堂やコンビニもないのでお弁当持参。掘り上げたお地蔵さんは持ち帰ることができる。

 

 みんな真剣な目つきで黙々と彫り進めている。

 

 指導してくれる仏師さんの手元を見つめる顔は真剣そのもの。

 

 使用する彫刻刀は平刀、角刀、平刀の大の三本。安全のために手袋を貸していただける。

 

 この方も仏師で、皆さんの指導役。こういうイベントではひっぱりだこみたい。

 

 仏師さんのお手伝いを受けながらの半日になった。

 

 私のお仕事は、この記念写真なのだが、これでは後ろの人がよく見えないし、前のお地蔵さんが見えていない・・・。それじゃぁ、ダメじゃん、春風亭昇太。

 

 今日の掲示板はこれ。「「思えば叶う」そうなりたい。そうなると信じる。そのように努力する。そうすればそうなる。」という、高橋福八さんの言葉から。そうなりたいと願い=願と、そのように努力する=行とが揃えば、「願行具足」ということで、ものごとは成就する。願いだけでは物事は叶わない。努力ばかり でも物事は叶わない。そうなりたいという願望と、そうしたいという行為があってこそ、物事が叶うのだと、高橋さんは言うているのである。でも、そうならない場合もあるなぁと、思った今日であった。

 

じゃぁ、また、明日、会えたらいいね。


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