さぬき市地方は気圧の谷や寒気の影響で雲が広がり、雨の降っている所があった。気温は4.7度から5.8度、湿度は80%から58%、風は1mから2mの北の風が少しばかり。明日の25日は、高気圧に覆われて概ね晴れる見込みらしい。
小雨の降る中、8時過ぎに県立病院にやってきた。内科の予約診察が9時。それまでに採血や検尿、レントゲン検査や心電図などの検査を済ませておかねばならない。その上に、「B型肝炎ではない」という証明書ももらわねばならないからだった。
まずは放射線科で胸部のレントゲン検査だが、やはり病院で8時半からでないと動かない。早くやってきても意味はないのか・・・。8時半になって一番に検査をしてもらった。おなかに「腹水」が溜まっていないかどうかの検査である。
内科の受付で「B型肝炎にかかっていないという証明書が欲しい」とお願いしたら、「何のために必要か」「どこの病院の何という医師に提出するのか」などと幾つもの質問を浴びせられて待たされて・・・。「ドクターの許可がいるのだけれど、ドクターがまだなので・・」と、しばらく待たされて。なんだのとあって、30分後にようやく採血。
9時半過ぎになって、内科のドクターによる診察になった。で、入院の希望を申し出ると、「ようやく観念しましたか」と言われた。観念にはいろんな意味があるけれど、この場合は、「あきらめて、状況を受け入れること。覚悟すること。」というような意味である。別に覚悟をしたわけではなくて、単に暇になっただけのことなのだけれど。
で、明日の朝、9時に入院することになった。腹水が溜まってきて心臓や肺を圧迫して「心不全」になる恐れがあるので、入院して効果的な利尿剤を確かめるのが主な目的である。その次に、
睡眠時無呼吸症候群の検査である。私は自覚がないので、これは拒否していたのだが、入院中ならば仕方がないか・・・と観念した。ま、入院してしまったら、相手の土俵だからまな板の鯉みたいなもんだ。ということで、期間はおよそ二週間。温泉のない保養所みたいなもんだ。
二週間というのが不都合な期間であって、図書館の本の貸出期間が二週間である。そこで、先週に借りた五冊の本を返却しておかねばならない。図書館に向かう途中、ここに寄って、朝昼兼用のおうどんにした。
そこで、この、しっぽくうどんの一玉の味噌味仕立てをお願いした。400円だった。
「なんだ、これは・・・」と思うような野菜の味噌煮込みみたいなものが出てきた。大根・人参・ゴボウ・こんにゃくをじっくりと煮込んだものである。腹水の影響かどうか、味はわからないし、おいしいとも思わない。
一週間ぶりの香川県立図書館。寒いせいか人影はまばら。
平日のお昼間だから、館内のお客さんは老人かご婦人たちが目に付く。
本を返却して、郷土資料なんぞを見ていたが、今日借りても、二週間後に返却できるかというと、確約はできない。明日の入院になるのだから、一日か二日、すれ込むかもしれないのである。微妙な二週間という期間・・・。
帰って、入院のための入院申込書や身元引受書や医療費等支払い保証書なんぞの書類書きやら持って行くものの準備。洗面道具やらタオルやらコップやらお箸やら・・・・。
今日の掲示板はこれ。「老病死は自然である その老病死する事実に向き合わず逃げ回っている我々の姿を無明という」という、赤松先生のお寺にあったことばから。生まれたいのちは、その瞬間から「老病死」を抱いて生まれている。それが全てのいのちに共通する自然である。その事実に向き合わずに、自分だけは死にたくない、老いたくない、病になりたくない・・と、逃げ回っている姿を「無明」というのである。無明とは仏教語で、邪見・俗念に妨げられて真理を悟ることができない無知のことを言う。最も根本的な煩悩で、十二因縁の第一、三惑の一とされる。
じゃぁ、また、明日、会えたらいいね。