さぬき市地方は高気圧に覆われて概ね晴れていたが、気圧の谷の接近で昼過ぎから雲が広がり、夜は雨の降る所があるらしい。気温は9.9度から20.3度と初夏の陽気。湿度は96%から64%、風は1mから3mの北北西の風が少しばかり。明日の9日は、前線を伴った低気圧の影響で雨が降りやすい見込みらしい。
病院の生活にも慣れたと思えば、今日が最後の日になってしまった。お隣さんの夜の独り言にも夜の歌声にも慣れたと思ったのに、それも昨晩でおしまいだ。この自宅用の天文台。微妙に朝になれば方角が違っている。毎晩のように天体観測をしているみたい・・・。
それはさておき、今日は胃カメラ・内視鏡検査の日なので、朝食はないし、昨夜の21時からは何も食べてはいけないと言われて居る。そう、言われると無性に何かを食べたくなってくるが人情というもの。
ここの朝食は午前8時前後から。みんなが食べ終わっても何も連絡がない。9時を過ぎても10時を過ぎても音沙汰がない。おなかは空くし、喉は渇くし・・・。
10時半を過ぎて、ようやくに内視鏡室に呼ばれた。行きは車いすに乗せられて点滴をしながら三階から一階の内視鏡室へ看護師さんに押されて向かう。検査室に入ったのは11時前。
ここも2年に1度はやってくる所。だから、ドクターもナースさんも顔なじみ。向こうにすれば、「また、やっかいなものが来たなぁ・・」くらいなものだ。とにかく、普通の患者ではない。麻酔をしながら内視鏡を差し込むのだが、その途中でも暴れるわ、苦しむわ、内視鏡をはき出すわ・・の大騒ぎになる。麻酔の追加だ、増量だとにぎやかなことになる。
結局の薬局で、検査が終わったのは30分後の11時半。病室からベッドが運ばれてきて、検査台からベッドに載せ替えされて病室まで移動・・・。麻酔から覚めたのが12時過ぎ・・・。ひどく暴れたようで、下側の前歯の1本が折れてしまったらしい・・・。
泰山鳴動ネズミ一匹も出ずに「異常なし」の判定。ま、毎回のことではあるのだけれど。でも、なぜ、米飯が食べられないのか、少量の食事でおなかが張るのか、少しのビールで腹が張って飲めなくなってしまうのか・・・。謎は謎を産むばかり。
三週間分の薬を調合されて、会計を済ませ、退院手続きを済ませて病院を出たのは15時少し前。ドクターも看護師も用事がなくなれば相手にはしてくれない。病室でいても仕方がない。荷物をまとめて帰るしかない。それに、いつまでもいて楽しい場所でもない。
帰りには、前回と同じ、湊川沿いの土手に植えられた「カワツザクラ:河津桜」を見ようとやってきたのだが、早くも多くが葉桜になっている。
この前に来たのは三日前だった。それが早くも若葉だらけになっている。
このあたりになると、桜の花びらは散ってしまっている。「花のいのちは短くて・・・」である。
わが家に戻ると、早くも「ハクモクレン」が咲いていた。三日前にはようやく蕾だったように思ったのだけれど。
私たちがうかうかと、ああだこうだのと言っている間にも、自然の営みは確かに確かに進み続けているようだ。でも、この12日間、私は何をやっていたんだろうかね・・・。
今日の掲示板はこれ。「人生において 二度と通れぬ「今日」という この道」という言葉から。
私は私の一生の旅路において
今日というこの道を再び通ることはない
二度と通ることはない
二度と通らぬ今日というこの道
どうしてうかうかと通ってなろう
笑って通ろう歌って過ごそう
二度と通らぬ今日というこの道
嘲笑されてそこで反省するのだよ
叱られてそこで賢くなるのだよ
叩かれてそこで強くなるのだよ
一輪の花でさえ風雨をしのいでこそ
美しく咲いて薫るのだ
侮辱されても笑ってうけ流せ
蹴倒されても歯を食いしばって忍べ
苦しいだろうくやしいだろう
しかし君
この道は尊いといわれた人たちが
必ず一度は通った道なんだ (坂村真民)
じゃぁ、また、明日、会えたらいいね。