さぬき市地方は南海上にある低気圧の影響で雨が降っていた。気温は6.4度から10.2度、湿度は92%から64%、風は1mから5mの北の風がすこしばかり。それにしても冷たい一日になった。明日の15日は、高気圧に覆われて概ね晴れるらしいが、昼前までは寒気の影響で雲が広がりやすいと言う予報。
雨が降っては迷犬ごんの散歩にも行けず、内臓脂肪減少対策のウォーキングにも出かけられない。「急いては事をし損じる」、「慌てるなんとかは貰いが少ない」・・・ということで、今日は明日の展示のための「宿題」をやっておく。
これは、納め札展示の「手板」と呼ばれるもの。見栄えが良いようにというか、適当に並べたものの記録表である。納め札は貴重なものだから、それに番号を書いたりはできない。しかしのかかし、一旦、ファイルから出してしまえば「縁が切れる」ということで迷子になってしまう。そこで、納め札を管理するために、置いた場所ごとに、これは何番でどこそこの郡名・町名などを記録してあるもの。ところが、会長さんから「町別に整理するように」との指示が出た。これは、たいへんだぁぁ~~・・ということになる。
現在のさぬき市は、旧大川郡の西部五町が合併したもの。その「旧町」ごとに並べ替えをせよ・・・というとるのである。まかり間違えば、納め札の迷子が続出する。そこで、旧手板から、新展示ケース用の「新手板」を作成する必要がある。
はっきり言って、これらはゴミでもあるし、ただの紙くずなのである。一枚や二枚が行方不明になっても誰も困らないし、誰の生活にも影響はない。だが、これは貴重な研究資料だし、地元民がお遍路さんのためにお接待を催し、そのお接待のお礼にと、お遍路さんが差し出した貴重な納め札ということになっている。もっともらしく言えば、お遍路さんのまごころが籠もっているし、お大師さんの思いも籠もった納め札だということになる。一枚たりとも粗末にはできない「紙くず」なのである。
その大切な納め札を管理するものが、この「手板」なのである。これで、町別に並べ替えたものができあがった。上の二段が旧の並べ方で、下側二段が新しい町別に並べた「新手板」である。青いマーキングは追加したもの。黄色いマーキングは展示を中止するもの。
そんなとき、ファン・ヒータが警告音を出して止まった。灯油切れである。少し前から、エアコンは暖房機能がお休みしている。暖かくなると暖房をするのだが、気温が下がるとだんまりを決め込むのである。気温は6度台なんだが、いやに冷たいなぁと感じる今日。暖房なしではいられない・・・。
「この時期に灯油かよぉ~」と、ポリタンク一個だけの灯油(18リットル)を買ってきた。余りそうな気もするし、まだまだ寒い日が続くかもしれないし・・・「毎年よ 彼岸の入りに 寒いのは」という有名な句もあるし・・・。
二階のこの部屋での給油はこれで最後にしてほしいもの。そろそろと暖かくなっていただきたいものであることか。
納め札の展示準備ができたら、今度は講演会の準備。あの、大きなお釈迦様が着ていた「お袈裟」が2500年の時空を越えて、こんな小さくて細い輪袈裟になるまでのお話・・・。そして、さらに、お遍路さんが首から提げている「半袈裟」や、「式章」と呼ばれるものになっていくお話である。
ところで、お話の時間はどのくらいいただけるんだろうか。それが大事なお話。これを10分や20分ではきついし、これを1時間もやったら飽きてしまうだろうし・・・。明日こそは会長さんに相談しておかなければ・・・。
そうそう、スクリーンやプロジェクターのお話も。私の持ち込みだって可能は可能なんだけれど。普通は会場とかにあるものを使うのだけれど。
今日の掲示板はこれ。「思い通りにしようとする心が苦しみを生む」というもので、町内の善楽寺さんにあったものから。私たちは自我があるので皆、思い通りにしたいという心を抱いている。この思いが強ければ強いほど、思い通りにいかなかったとき、腹が立ち、怒りがわき起こる。苦しみもわき起こる。苦しみの原因は、自分の思い通りにならない自我が起こしているのである。そのことに気づいていたら、苦しみの原因がわかれば対応できるのである。自分が正しい、お前は間違っていると強 く言えば、相手は傷つく。そういうときは控えめに話した方がいい。少しでも相手を思いやる心があった方がいい。「正しいことをいうときは少しひかえめにするほうがいい、正しいことをいうときは相手を傷つけやすいものだと気づいているほうがいい。」吉野弘「祝婚歌」より
じゃぁ、また、明日、会えたらいいね。