さぬき市地方は高気圧に覆われて概ね晴れていた。気温は3.2度から10.5度、湿度は80%から54%、風は3mから5mの西の風が少しばかり。明日の3日は、引き続き、高気圧に覆われて晴れる見込みらしい。
さて、「お兄ちゃん(義兄)」のことである。奥方のけいこばぁのお兄ちゃんを神戸市からさぬき市の施設に引き取った。ところが、住所がそのままだから、介護施設の費用が引き落とせないのだという。まずは、転居届をしてから、銀行の口座を切り替えないといけないのだという。
ということで、けいこばぁの運転手として神戸に向かったのだが、私は右目の白内障が進んできていて、時速80Km以上は怖くて走れない。おまけに西風が強くて、鳴門海峡大橋や橋梁部では車が浮いて、揺れて、怖くて速度が上がらない。
おまけに、血圧を下げる薬と同時に利尿剤を飲んでいるものだから、サービスエリアごとでトイレ休憩をすることになる。そうしても、緊張で血圧が上がってあぶら汗が出るし、頭が痛くなる。手が震えるし、目がかすむし、悲惨な状況・・・。
明石海峡大橋なんぞでは40Kmから50Kmほどで走行する。西風が強くて、軽の箱バンは右に左に揺れ回る。「タブレットは持ってきたの?」と奥方に言われて、さらに血圧が上がる。忘れてきたのだ。奥方の車に「ナビ」はない。高速を降りたら迷路の神戸の街だ。私はどこに行くというのだ。
そこで、覚えている所、垂水ジャンクションで降りて、親戚の「よしつぐさん」ち近くから、奥方の実家近くから国道2号線に降りて、この目的地にたどりついた。時間は、およそ2時間で到着した。
そこからは、奥方と青春を過ごした街を歩いて、JRの兵庫駅まで歩いて行って。このあたりもすっかりと変わっていたが、駅舎内はもとのまんまだった。
兵庫駅近くの中華料理店で昼食を食べた。とくに印象はない。
そこから、市営バスに乗って、「兵庫区役所」へ出向いて、義兄の転出処理。簡単に終わると思ったのだけれど。
3番窓口で「住所移動届け」をしたら、本人ではないと言われて敗退。私が別室で書類を書いて、委任状を書いて・・・時間かせぎをしてから、再度、窓口で処理してもらい・・・。
こういう街を意味もなく歩いて時間稼ぎしてから、再度、区役所に戻って窓口に行って処理。
すると、後期高齢者年金、身障者年金係、介護保険処理と、窓口をたらい回しみたいに回されて、最後に、転出書類を交付してもらって、実に、このフロアだけで2時間あまり。時計をみたら、14時を過ぎている。タクシー代を自腹で払って、義兄の住宅へ戻る。そこで、イスだの、トイレの掃除用具だの、書類ラックだのを積み込んで四国を目指す。
帰りには、時速70Kmで走るトラックの後ろにくっついて、それでも、2時間ほどでさぬき市に戻ってきた。こんなにも高速走行が恐ろしくなるとは・・。もう、次には高速は走れそうもない。
今日の掲示板はこれ。「人の数だけ鬼はいます。いえ、それだけ仏さまもおられるのです」という塩見行雄さんのことばから。「渡る世間は鬼ばかり」は実感するけれど、そんなに仏さまがいるとは思えないけれど、家族にとってみれば、やさしい仏様なのかなぁとは思ってもみたり。
じゃぁ、また、明日、会えるといいね。