さぬき市地方は高気圧に覆われて晴れていたけれど、広い範囲で黄砂を観測していた。気温は16.5度から28.2度、湿度は76%から46%、風は3mから4mの西の風が少しばかり。明日の9日は、気圧の谷や前線の影響で曇り、昼過ぎから雨が降る見込みらしい。
東かがわ市五名にある「五名トンネル」。ここで、香川県道2号線と国道377号線が接続する。これから先は377号線。
このトンネルの上を山越えで越せる坂道があった。それが「八丁坂」だった。
これが降りてきたところ。このあたりはきれいな道になっているが、今は登れなくなっているという。
そのすぐ前にあるのが「境目(さかいめ)」のバス停。この右上の葉っぱが「いちょうさん」。香川県と徳島県の境目である。
「境目バス停」から少し歩くと、この「両国橋」がある。この橋の左手側が徳島県。右手が「香川県東かがわ市」で、平成の大合併前は「白鳥町(しろとりちょう)だった。だから、白鳥というらしいが、徳島県阿波市も「白鳥」が飛来する町らしい。
風化で字が読みにくいのだが、どうも「遍路墓」らしい。地元の住所ではないみたい。
こういう石碑がいくつかある。これは「大く本・・」と書いてある。「本」は「ほ」という意味で、「大くほ寺」で「おおくぼじ」という意味らしい。
指差しの下に「大く本し」「白鳥」の文字が読める。「本」は「ほ」だから、「大窪寺」-「白鳥」の道ということらしい。ただ、よく見ると、指は大窪寺の方向を指している。
下ってくると、「黒川温泉」があった。お仕事でよく利用したが、今は閉館となっている。障子は破れ放題の廃墟となっている。この右手には市営の「白鳥温泉」がある。
山の新緑や深緑が美しい。
どんどんと下って行くと、山がかすんで見える。これが「黄砂」というものか。
ぐんぐんと気温が上がってきたので、コンビニでこれを買った。
今日の掲示板はこれ。「こんなすばらしいことを みんなはなぜ よろこばないのでしょう 当たり前であることを」というガンのため、32歳で亡くなった医師、井村和清さんの言葉から。
あたりまえ
こんなすばらしいことを、みんなはなぜよろこばないのでしょう
あたりまえであることを
お父さんがいる
お母さんがいる
手が二本あって、足が二本ある
行きたいところへ自分で歩いてゆける
手をのばせばなんでもとれる
音がきこえて声がでる
こんなしあわせはあるでしょうか
しかし、だれもそれをよろこばない
あたりまえだ、と笑ってすます
食事がたべられる
夜になるとちゃんと眠れ、 そして又朝が来る
空気をむねいっぱいにすえる
笑える、泣ける、叫ぶこともできる
走りまわれる
みんなあたりまえのこと
こんなすばらしいことを、みんなは決してよろこばない
そのありがたさを知っているのは それを失くした人たちだけ
なぜでしょう
あたりまえ
井村和清 1947年富山県生まれ。
岸和田徳洲会病院の内科医として勤務。
1977年、右膝の悪性腫瘍の転移を防ぐため、右足を切断。
しかし、腫瘍は両肺に転移。
1979年1月、32歳の若さで亡くなる。
死の直前まで綴った手記が、本人の死後「飛鳥へ、そしてまだ見ぬ子へ」というタイトルとなって出版され、ベストセラーとなる。
上掲の詩「あたりまえ」は亡くなる直前に作られたものである。
じゃぁ、また、明日、会えたらいいね。