さぬき市地方は気圧の谷や寒気の影響で概ね曇っていた。気温は10.4度から16.0度、湿度は78%から52%、風は2mから6mの西の風が一時は強かった。明日の16日は、引き続き高気圧に覆われて概ね晴れる見込みらしい。
11月の半ばになると秋は急速に進み出した。で、いきなり、冬の空気に入れ替わったような気がする。
島の家の電源が何かの弾みで落ちて、何ヶ月も停電状態になったことがある。おかげで、冷蔵庫の中身が完全に腐ってしまって全てを廃棄処分にしたことがある。
その影響で、浄化槽も停電状態になったままだったので、状況が良くないと連絡を受けていた。人がいない状態が永く続くと、いろんなことが起きるものらしい。それに、浄化槽も20年以上になると、いろんなことになるらしい。
で、高圧洗浄車がやってきて、浄化槽の掃除をしてもらうことになった。いつだったかには、排水パイプの中に草の根が入り込んで排水不能になった時にも、この車のお世話になった。
最初の内は、もの珍しいので、しょっちゅうやってきては草刈りや剪定などに夢中になったものだったが、20年もすれば興味も薄れてきて、島の家にも年に二度か三度くらいしか来なくなって、家の手入れもおろそかになってしまう。
この家ができた当時は、海の魚も豊富だったし、牡蠣も貝もしっかりと獲れたが、今はそんな楽しみもなくなってしまったし、船も壊れてしまったし、楽しみがすっかりとなくなってしまった。
孫たちも大きくなって、塾だ試験だと忙しくなって、その親たちも学費だなんだのと忙しくなって、誰もこの家に来ることもなくなって、にぎやかさは全くなくなってしまい、ここに来るのは草刈りと剪定だけになってしまった。
現役で働いているときの「休暇」というものはありがたいものだった。たまに三連休があったりすると、有頂天になって、この島の家に来たものだったが、毎日が休暇になると、ちっとも嬉しくも有りがたくもなくなってしまった。
浄化槽の清掃も終わったので、今日は日帰りで帰ることにした。今となったら、一人で島の家に住むことが恐ろしく不安になってしまうのだ。あの頃はウキウキとしていたのに。
山の家にいると、島の家に行きたい・・・と思い、島の家に来ると、山の家に帰りたい・・と、思ってしまうから不思議なものだ。
ゆっくりとできれば、障子も張り替えねば・・・、網戸もきれいにしなければ・・・、電球も交換しなければ・・・と思うのだが、ついつい、また今度・・・と見逃してしまうもの。今度は、いつごろ来られるのだろうか・・・。
今日の掲示板はこれ。「地獄も極楽も その舌がつくる」という、荒了寛さんの言葉からである。何気ない言葉のやり取りで、そんなつもりが無くても相手の機嫌を損ねたり、言わなくてもいい嫌味を言ったことで気になってしまい気分が落ち込んだり心配したり・・・。相手あっての会話。相手の事も考えて自己満足なしゃべりにならないよう心掛けたいものである。舌が悪いわけでも口が悪い訳でもない。この私の「こころ」が問題なのである。
じゃぁ、また、明日、会えたらいいね。