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歴史道 秋の日暮れの 速いこと

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 さぬき市地方は高気圧に覆われて晴れていた。気温は今期最低の4.4度から11.4度、湿度は72%から57%、風は1mから3mの西北西の風が少しばかり。明日の3日は、引き続き高気圧に覆われて概ね晴れる見込みらしい。

 

 今日はさぬき市商工観光課の「ルンルン♪源平の古戦場~志度寺」というイベントが行われる日。一行はさぬき市役所に集合して、この「ことでん」という電車でやってくる。私はここでお出迎え。

 

 今日のゲストさんは12名だと聞いた。それを「おへんろつかさ」がガイドする。私は伴走と取材、写真記録である。

 

 まずは、「忠君・佐藤継信(つぐのぶ)」のお墓である。源義経の身代わりとなって倒れた佐藤継信の墓。1643年に初代高松藩主である松平頼重が新しく墓石を築き、継信の忠死を称えた。1931年には、継信の子孫が墓地の大改修を実施。現在の墓地公園に整備している。近くに太夫黒の墓もある。大夫黒とは、義経が後白河法皇から賜った名馬。一ノ谷の合戦の「鵯越えの逆落とし」で乗馬した。佐藤継信の供養の礼に志度寺の覚阿上人に贈り、死後は継信のそばに埋葬されたと伝わっている。

 

 次に向かったのが「射落畠(いおちばた)」である。源氏軍の四天王に数えられる名武将・佐藤継信が、大将の義経をかばって殉職した激戦地。継信の子孫が昭和6年に建てた石碑が残り、「胸板をすえて忠義の的に立ち」の文字が刻まれている。

 

 負傷兵や戦死者などが運び込まれたという州崎寺である。大同年間(806年~810年)に空海が創建したと伝えられる古刹。源平合戦の際は、義経軍が負傷した兵を運んだとされている。戦死した佐藤継信も本堂の扉に乗せられ、運ばれたそうである。

 

 境内には四国遍路の父、大法師「真念」のお墓もある。ここでもトイレ休憩である。

 

 サポートやガイドする「おへんろつかさ」の会員も駆けつけて、総勢40名ほどにふくれあがっている。こうした石材の町「牟礼(むれ)」の町並みを歩く。

 

 大勢の参加者が見つめている物は・・・。

 

 那須与一が扇の的を射た「駒立岩」である。那須与一は、海の中にあったこの岩まで馬を進めて足場を定め、波に揺れ動く船上の扇の的を見事に射落としたと伝えられている。 その後、「いのり岩」も見学した。那須与一が扇の的を射るとき、「南無八幡大菩薩、わけても私の生れた国の神明日光権現、宇都宮那須大明神、願わくばあの扇の真中を射させ給え」と祈りを捧げた場所。那須与一は、ここから駒立岩へと向かったのである。

 

 私が何度もトイレを借りた、マルナカ八栗店である。ここで、お昼の弁当も買っておいた。一行は安徳天皇の御行在所(ごあんざいしょ)となった六萬寺に向かった。

 

 源平合戦、平家一門の都落ち~一の谷の合戦の間と屋島合戦のおりの二度にわたり安徳天皇がこの寺におとどまりになられたという言い伝えにより安徳天皇御行在所と呼ばれている。仮の御所という意味らしい。

 

 8時半に歩き出して12時少し前には道の駅「むれ」の到着。ここは非常に混んでいるということで、昼食は自己解決。うどん屋に行く者、ラーメン店に走る者、ここで行列して食べる人、お弁当やらおにぎりやらとさまざま。12時50分にここを出発。

 

 四国霊場86番札所「志度寺」さんに着いたのは14時少し前。ここからは「志度寺ガイドチーム」がガイドする。寿永四年(1185)2月19日、屋島の戦いで平家の強豪能登守教経の強弓に狙われた、九郎義経の身代わりとなって、源氏の四天王の一人佐藤嗣信が忠死した。嗣信の戦死を悲しんだ、九郎義経に召されて引導を渡したのが、当時の志度寺の住職覚阿上人である。引導を渡したお礼として、九郎義経から一の谷、ひよどり越えの合戦にも参加した名馬「大夫黒」と太刀一振が贈られ、その寄進状が志度寺に残されている。

 

 この霊塔は昭和6年5月、嗣信30代目の子孫である山形県の佐藤信古が、先祖がお世話になったお礼と、覚阿上人追福のため建立したものである。名馬「大夫黒」は、飼育せられていた鴨部・極楽寺から抜け出して、嗣信の墓の側で死んでいたと言う物語もある。ということで、14時30分過ぎに終了、解散となった。

 

 今日の掲示板はこれ。「どうせするなら気分よく 重い荷物も軽くなる」というもの。私自身に言い聞かせたい言葉を選んでみた。

 

じゃぁ、また、明日、会えたら、いいね。


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