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Channel: まほろば自然博物館
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山桜 散りゆく時を 忘れずに

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 4月3日(火曜日)八日目
 105-49-60 36.2 100 60.8

 薄曇り。昨夜も痛み止めの「カロナール500」を飲んで寝たが、恒例の、11時半、12時半、0時半、1時半、2時半、3時半と6回もトイレに起きた。あとは5時過ぎまで寝ていた。その後も寝ていたらいいのだが、なんとなく起きてしまった。で、代り映えしないテレビを見ていた。

  

 5時半にもなったので、デイ・ルームに行って体重を計ってみた。60.8Kgということで、昨日よりも500g多かった。胸水のせいかなぁと思うばかり。確証は何もない。で、朝の気分転換ということで、リンゴジュースの氷入りを飲んでみた。90円である。リンゴのさっぱりさと、氷水の冷たさが気持ちよかった。

 

 夜、ぐっすりと寝ていないぶん、すぐに寝てしまう。夜だと、まぶしいと文句をいうクセに、昼間だと明るさが気にならないのは不思議だ。

 

 今日は身体拭きとパジャマの交換日だったが、看護師さんの人柄か、背中を拭いてくれただけだった。パジャマの上は、昨日、三回も着替えたのでそのまま。ズボンだけ交換した。

 

 10時半過ぎ、環(たまき)外科部長がトイレまで探しに来た。で、部屋に戻って診察を受けた。部長は、昨日にグルグル巻きにした縫合個所の保護用材をはがしてしまった。もう、液漏れはないだろうと、小さなシールに張り替えた。そんなに簡単に接合できるもんだ。

 

 今日も、過去ブログ更新用のデータ整理やら論文の修正作業をやっていた。パソコンがあれば退屈せずに遊べるから大丈夫。ネットができれば、さらに最高なんだけれど。

 

 午後からは、論文を飾る、我が家の家系図をワードで書いていた。これまた、面倒な作業だった。なぜ、私の心臓が、こうなったのか・・ということを証明する家系図である。

 

 テキストボックスを多用するもので、エクセルだったら楽だったのかなぁと思いつつ、ワードの文章中に1ページだけエクセルというのも面倒だなとばかりに。

 

 14時から胸部X線検査は、すぐに終わった。昨日は月初めの月曜日・・・ということで混雑していたが、今日は静かなもの。結果、環外科部長の診断では、胸水の滞留なし、右肺臓も大きく膨らんでいて順調とのこと。明後日の胸部X線検査を期待しているとのこと。今日は日浦ドクターはオペなのか姿を見せなかった。

 

 今日の掲示板はこれ。「ちるサクラ 残る桜も散る桜」聞き飽きた言葉だけれど、時期的なことばなので掲示しておく。この句は、江戸時代の曹洞宗の僧侶で、歌人でもあった良寛和尚の辞世の句と言われている俳句である。意味は、「今どんなに美しく綺麗に咲いている桜でもいつかは必ず散る。そのことを心得ておくこと。」というように受け取れる。要するに限られた「いのち」ということである。今の世の中はさまざまな悩み事が多くあるもの。仕事、家庭、対人関係、子育て、自分の将来、健康やお金のことなど、幸せな事より悩み事の方が多く重たくのし掛かっている毎日ではないだろうか。しかし、物事にはすべて結果があることは言うまでもない。無常にも時間は止めることができない。ならばどう時間を過ごすのかを考えること。 即ち、限られた「いのち」の中で、その結果に到るまでをいかに充実したものにし、悔いの残らないようにすることが大事だと思うのである。また、この良寛和尚の句から親鸞聖人が得度をされる時にお詠みになられたと伝えられる「明日ありと思う心のあだ桜 夜半に嵐の吹かぬものかは」という歌 を連想させられる。「明日があると思い込んでいる気持ちは、いつ散るかもしれない儚い桜のようです。夜に嵐が吹こうものならもう見ることはできません。」とそのような心境で親鸞聖人は慈鎮和尚に得度を願われたことと思うのである。

 

じゃぁ、また、明日、会えたら、いいね。


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