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Channel: まほろば自然博物館
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風受けて 開いたばかりの かきつばた

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 東かがわ市地方は高気圧に覆われて概ね晴れていた。気温は13.7度から18度、湿度は89%から56%、風は2mから4mの北西の風が少しばかり。明日の10日は、引き続き高気圧に覆われて晴れるが寒気の影響で朝までは曇る見込みなのだとか。

 

 朝方は小雨が降っていたが、やがてにはすっきりと晴れてきた。今日もまた、ベッドで寝るにはもったいない日になった。

 

 朝方、頼まれていた、観光ガイドチームの新入会員さんの名札を作っていた。私はこうした雑用係である。ま、お役目があるというのはありがたいことだ。会に所属していても、何の用もなければ仕事もないというのはつまらんことだ。

 

 私のベッドは廊下側にあるので、廊下での会話はよく聞こえる。今日は、リハビリの先生が患者さんと話しているのを聞くとはなしに聞いていた。

 患者さん「あれ、あの葉っぱ、色が変わりよるなぁ~。枯れよるんかなぁ・・」

 コーチK「ほんまやなぁ。いろいろあるけんなぁ・・・」と、些細な話。

 昔、母が「若芽生え」とか「若芽立ち」とかと言っていたようなので調べてみたが該当するようなものはなかった。

 

 「そういう園芸品種で、成長すれば普通の葉っぱになる」とか、「そういう種類だ」とかで片付ける人が多い。しかしのかかし、いつだったか、NHKの子ども科学電話相談で聞いた話だが・・・。

 

 若い葉に含まれている赤色はアントシアニンとよばれる色素で、葉の細胞の中では主に液胞とよばれるところにある。それではなぜ、若い葉がアントシアニンをたくさんもっていて赤色に見えるのだろうか?若い葉は赤く見えるが、若い葉は光合成を進行させるための葉緑体を作り上げている段階で、まだ、太陽光の強い光、太陽光に含まれている紫外線による害作用を防ぐことはできない。ヒトが海水浴に行けば太陽光によって皮膚が日焼けでヒリヒリするが、葉も同じように可視光、紫外線によって生ずる活性酸素による害作用を受ける。若い葉はこれらの光による害作用を充分に防ぐことができないため、アントシアニンによって太陽光を遮り、葉緑体が害作用を受けないようにしていると考えられのだ(ヒトの皮膚の日焼けを防ぐための“日焼け止めクリーム”のような役割)。しかし、葉が成長して、葉緑体に太陽光の害作用を防ぐ機能が充分に発達すると、アントシアニンによって太陽光を遮る必要がなくなるためにアントシアニンはなくなり、葉が緑に見えるようになるのだそうだ。

 

 それと、まだまだ若い芽だから、「これはまだ食べてはいけませんよ」という、赤い危険サインでもあって、わずかながら毒素もあるらしい。植物というのもよく考えられているらしい。

 

 さて、五月も中盤に入って、来週には、運転免許証の「高齢者講習」を受講することになっている。それで、はたと思い出したことがある。

 

 最近、暇つぶしにパソコンばかりを叩いているせいか、キーボードや画面が見にくくなった。近い場所が見えにくくなってきたのである。そこで、眼科を訪ねてみた。すると、担当看護師さん経由で、担当医師の紹介をもらってくださいという。ダメもとで担当看護師にの「ショーボブ・やっち」さんにお願いしたら、いとも簡単に許可が出た。

 

 女性の髪形はよくわからんが、「おかっぱ」かと聞いたら、「ショートボブカット」だという。それは少しばかり長いので、「ショーボブ」と短くしたが、本人はよくわかっていないような感じ・・・。

 

 で、一連の目の検査をしてもらったし、瞳孔を開かせるという目薬を使うので、これまではやらなかった「眼底検査」もやってもらった。ここに入院しているのだから安全だ。

 

 これも参考画像だが、こういう写真で、眼底出血の痕跡はあるが支障なし。運転免許には支障がないとお墨付きをもらった。わざわざだと大変だが、ここにいる間に診てもらって得した気分。

 

 今日の掲示板はこれ。同じ町内にある善楽寺さんのお寺の掲示板にあったもの。俳句でなし、川柳でなし、短歌でもないし・・・と、調べてみたら・・・。真宗佛光寺派の本山『佛光寺』が毎月出している標語を集めたもの。全て八行。 幾つか分類されているが基本的には自分だけで生きているのではなく、生かされていることが謳われている。心を打つ、人生の糧になるような標語はなかったが、もう一度ページを捲って今の私の目に止まったのは「風薫る 五月 泳ぐ 鯉のぼり 泳ぐ ときは 向かい風」前に進む時は必ず抵抗があるものである。そう思えば抵抗のおかげで進むことができる。

 

 水の中を泳ぐ鯉は池などでゆったりと泳ぐ姿が印象的だが、空を泳ぐ鯉のぼりはいつも向かい風の中にあってその風を呑み込み、さらにその風が強ければ強いほど力強く泳ぐことができるのだ。なんともたくましい姿ではないか。強い向かい風に呑まれることなく、逆にそれを呑み込んで、さらに先へと進んでいくことができたらどんなにいいだろうと、鯉のぼりを見ていてそんなことを思ったことである。

 

じゃぁ、また、明日、会えたら、いいね。


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