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Channel: まほろば自然博物館
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もみじ葉を 映して手にする 杓の水

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 さぬき市地方は、高気圧に覆われて概ね晴れていたが、夜は寒気の影響で曇るらしい。気温は17.2度から21.0度、湿度は84%から56%、風は3mから7mの西風が一時は強かった。明日の28日は、高気圧に覆われて概ね晴れる見込みらしい。

 

 昨夜は体重が69.4Kgにもなり、おなかが張り裂けそうに膨らんできた。週末になって救急車なんぞかなわんな・・・と思いつつ寝たが、やはり、おなかが張って朝の4時には起きてしまった。今日は観光ガイド養成講座の「大窪寺実地研修」の日。困ったなぁと思っていたが・・・。

 

 緊急用の「とん服」という排尿剤を飲んだら、出るわ出るわ・・・で、トイレ救急便。1時間ほどで、おなかはすっきり、体重は67.1Kgと、2Kgも下がってしまった。単純計算で、2000CCを排水した計算になる。だから、平常状態で大窪寺に向かうことができた。

 

 で、私たちは駐車場係の誘導班。冷たい西風の吹き抜ける中で40分ほどの案内係。途中で何度もトイレに向かうから困ったものだ。

 

 今日の会場は「大師堂」、でも、大師堂には入れない。普段はほとんどお参りのない、この「お砂踏み道場」から二階へあがることになる。

 

 お砂踏み道場というのは、こういうミニ四国霊場へお参りするもの。ここには立ち寄らず、まっすぐ突き当たって二階への階段を上ると、大師堂の外陣(げじん)に出る。

 

 今期、12期生は8名の受講生。講師は「四国同人」の市原信夫先生で、「遍路と修験」という講義であった。

 

 かなりな巡礼経験を経て、かなりな文章を発表されており、著作も多い。そいう経験と研究の成果を講義されていた。今日は、大窪寺の住職さんが急な法務(おつとめ)で不在となって、変則的な講義になり、後半は「境内案内」ということで、私たち「大窪寺ガイド班」が担当して、境内の説明をしながら、お作法や、ガイド方法などを説明する。

 

 ガイドは、バス停から、正面の二天門から入って本堂へ行き、本堂を勉強してから納経所経由で原爆の火、宝杖堂、大師堂と回って仁王門から出るのだが、仁王門は工事中の為、大師堂で解散になった。

 

 二天門は、元の仁王門でもあり、鐘楼門でもあった。今は、「梵天:帝釈天」をおまつりして、「二天門」になっている。ここで、「札所」の語源を学び、お寺という聖域に入る「お作法」をお勉強する。

 

 本坊境内の庭園では紅葉が進み始めている。

 

 色づき始めたイチョウの木の下では、「イチョウ切り」という、こどものお遊びで楽しむ。

 

 阿弥陀堂前では、「種田山頭火」の句碑を鑑賞する。

 

 この石仏は、ミニ四国霊場の石仏をここに集めたもの。それぞれの仏像の特徴とかいわれなんぞをお話しする。

 

 今日の掲示板はこれ。「生きているということは 死ぬいのちをかかえているということ」というもので、「東井義雄」先生のことばである。いつ訪れるかわからない「死ぬいのち」をかかえて生きているということは、「生」そのものが当たり前でない、ただごとではないということを知ること で、初めてうなずくことが出来る言葉である。そしてそれは、「死ぬいのち」があるからこそうなずくことが出来るのではないだろうか。あの、3月11日の東日本大震災では、一瞬にして多くの方々のいのちが失われた。そして、今でも厳しい現実に身を置かれている方々が沢山いらっしゃる。しかし、さまざまな情報が流れ、さまざまな問題が浮上してきている中で、情報だけに振り回されている私たちがいるように思う。今回の掲示板の言葉は、では、私は今何をすべきなのか、何を考えるべきなのかを問われているような気がするのである。

 

じゃぁ、また、明日、会えたら、いいね。


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