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Channel: まほろば自然博物館
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やれやれと 山茶花の下 生あくび

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 さぬき市地方は、高気圧に覆われて概ね晴れていた。気温は17.0度から22.0度、湿度は90%から70%、風は1mから5mの西の風が少しばかり。明日の10日は、引き続き高気圧に覆われて晴れる見込みらしい。

 

 心配していた雨も朝方には上がって、天体望遠鏡博物館前は朝日がきらめいていた。案ずるより産むがやすし・・・という気持ち。

 

 で、肝心のゲストさんの集まり具合は・・・というと、やはり、天候を気にしたのか参加者は少なくて5名どまり。天気予報が雨でなければ、もっと、多かったはず。渡辺会長のあいさつの後、柔軟体操なんぞをやってから出発。

 

 スタッフは、大窪寺班6名に会員さん1名の7名が5名のゲストさんをサポートする。白衣・菅笠・金剛杖に輪袈裟という姿での「なりきりへんろ体験」。

 

 要所、要所で、チーフガイドの前田が歴史や文化・遺跡などをお話する。

 

 今回、ガイド・デビューした舛本会員。地蔵和讃についての紙芝居(原稿はパワーポイント)でお話しする。

 

 今日のお昼は、大窪寺門前にある「野田屋」さん。遍路道沿いにある丁石や遍路墓にお花をお供えする奇特な信者さんである。境内の山頭火の句碑や原爆の灯などのお世話もさされた方である。

 

 で、お昼はこれ。打ち込みうどん(850円)+おにぎり二個(200円)である。みなさん、おいしいおいしい、ボリューム満点と好評だった。

 

 みなさん、満足された様子だった。

 

 少し早めの11時半からお寺に参拝。今度は攻守交替して、寒川大先達がお作法についてお話をする。「なぜ、札所というのか」から始まって、山門でのお作法やら入り方、境内の歩き方、手水(ちょうず)の使い方などなど・・。

 

 イチョウの木の下では「仏教概論」の講話があったりする。「なぜ、四国霊場は88か所なのか」「弥勒菩薩とはどのようなほとけさまなのか」など、誰にも聞けないようなお話がポンポンと出ては、参加者をうならせる。

 

 本堂前では、ろうそくや線香のお作法を学び、本堂ではお経のお作法を学ぶ。私はろうそくや線香を配ったりライターで火をつける係。

 

 お大師堂でも同じお作法でのおつとめ。皆さんが読まれている経本は私が作成してプレゼントしたもの。皆さん、「なりきりへんろ」を堪能できただろうか。ちなみに、お念珠まで貸し出しサービスというのは、どこにもないサービスだと自負している。

 

 そして、今回の超目玉イベントがこれ。普段には立ち入れない場所での住職講話。ここは、お大師堂の地下で、通称、「お砂踏み場」のさらに奥の内陣である。つまり、お大師堂のお大師さまの真下にある内陣。ここに、「乾漆行基菩薩坐像」が安置されている。おそらく四国では唯一の「行基菩薩像」だと言われている。それを、槙野住職の説明で身近に拝観できるのは、このときくらいなもの。みなさん、大いに感激されて帰られた。

 

 今日の掲示板はこれ。「念仏とは 私が仏様より念じられているということ」というもので、いつもの町内の善楽寺さんのお寺の掲示板から。親鸞聖人は『浄土和讃』の「勢至讃」のなかで、念仏とは、子が母を慕いその名をよぶようなすがたであるが、その根源には、衆生を一子(ひとりご)のようにかけがいのない大切な仏子として憐れみ念じたもう仏の大悲おおもいが働いているといわれている。それゆえ「念仏せよ」と如来がおおせられることは「わたしを親とよべ」ということであり、わたしが念仏するということは、自身が一子のごとく念じられていることを聞いてみて親をよぶ慶びの声であり、広大無辺な阿弥陀仏の徳をたたえる讃仏の声でもあるということ。同時にまた仏子と知らされながら、およそ仏の子らしからぬ浅ましく愚かなわが身を恥じる懺悔(さんげ)の念仏でもあるということでもある。

 

じゃぁ、また、明日、会えたら、いいね。


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