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Channel: まほろば自然博物館
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若葉冷え 今日はメダカも 雲隠れ

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 さぬき市地方は高気圧に覆われて概ね晴れていたが、寒気の影響で空気が冷たい時間帯所があった。気温は11度から15.4度どまり、湿度は84%から50%、風は3mから6mの北西の風が冷たかった。明日の28日は引き続き、高気圧に覆われて概ね晴れる見込みらしい。

 

 108/72/59 36.4c-97% 61.6Kg 1013hPa,18c,62% 体調に変化はない。昨日のおなかの張りはウソのように消えてしまった。今日は歩いても重いものを持っても呼吸困難にはならない。

 

 さて、四国霊場86番札所志度寺さんの「志度寺縁起絵」の修復が終わり、現存する六幅の縁起絵が香川県立ミュージアムで一挙同時にそろい踏み展示されるというので行ってきた。

 

 途中で屋島の娘んちに荷物を届けてからミュージアムに入ったのは9時半前だった。

 

 事前レクチュアは午前10時からだというので、先に、この「衆鱗図」という江戸時代に書かれたお魚図鑑の展示を見ておいた。讃岐国高松藩を治めた高松松平家には、水生生物を描く「衆鱗図」、鳥を描く「衆禽画譜」、植物を描く「衆芳画譜」「写生画帖」の4種13帖(一括して、香川県指定有形文化財「高松松平家博物図譜」 以下、松平家図譜と略す)の博物図譜が伝来している。松平家図譜は五代藩主・松平頼恭(1711ー71)によって、18世紀半ばに制作されたものだという。

 
 松平家図譜では、実物のサイズ感を大切にしつつ、花や根から果実の断面に至るまでの多角的な視点、羽や鱗、葉脈といった細かな部分までの広い視野をもって、魚・鳥・植物を観察している。そして、見えるか見えないかというほどの微細な線、質感を表すための素材や彩色の工夫、平面にこだわらない表現方法などを駆使し、存在感のある姿で描写している。その表現は様々なメディアが存在する現代においても、見る人に「ここまで描くか~!?」という驚きをもたらしている。

 
 今回の展覧会では「松平家図譜」をこれまでにない規模で公開していて、また、NHK高松放送局のご協力により、4K、8K超高精細映像でその細部に迫り、驚異的な描写力を見せてくれている。この展示を通じて、松平家図譜がいかに“超(スーパー)グラフィック”であるか、その魅力を堪能してうなづくばかりであった。

 

 10時になったので地下一階の研修室に入った。そこには私たちの仲間が40人ほど集まっていた。今日は「臨地研修」ということで、ここでのお勉強会になる。

 

 で、担当の学芸員さんから、志度寺縁起絵の概要とか修復の手順や、修復中に見つかった新しい「知見」などのレクチュアがあった。

 

 志度寺(さぬき市)の本尊十一面観音の由来や当寺建立・再興のいきさつなどを描いた志度寺縁起絵(志度寺蔵)は、貴重な中世の縁起絵として知られ、重要文化財に指定されている(指定名称は「絹本著色志度寺縁起」【明治34年3月27日指定】)。この展覧会ではその修理完成を記念して、志度寺縁起絵を付属文書などの関連資料とともに特別公開している。

 

 志度寺縁起絵6幅すべてを鑑賞できる絶好の機会であり、修理過程で判明した新知見なども紹介してある。また、同会場の松平家歴史資料常設コーナーでは春の季節にちなみ、春を惜しむ内容の藤原佐理筆詩懐紙(国宝)を5月12日(日)まで公開している。

 

 会期は平成31年4月26日(金)~5月26日(日)開館時間:9:00~17:00※夜間開館日(~20:00)は4月27日(土)~5月6日(月)、5月10日(金)、5月11日(土)、5月17日(金)、5月18日(土)、5月24日(金)、5月25日(土)休館日:5月7日(火)、5月13日(月)、5月20日(月)。会場は香川県立ミュージアム(高松市玉藻町5-5)常設展示室1。

 

 また、志度寺縁起絵の修理完成を記念して、志度寺・さぬき市との連携事業を実施しており、「能に見る志度寺縁起絵の世界」志度寺では、能「海人」の一部が装束付き舞囃子(まいばやし)で上演される。日時は5月3日(金・祝)14:00開演、17:30開演。5月4日(土・祝)14:00開演で、場所は志度寺書院での3回公演(各回80名)入場料は1,000円(前売りチケット制)お問い合わせ先:さぬき市教育委員会生涯学習課(TEL  0879-42-3107)。さらに、このチラシの裏側でスタンプラリーに、会期中、県立ミュージアムと志度寺それぞれで専用スタンプを集めた方に記念品が贈呈される。

 

 また、この縁起絵についての本も平凡社から5月に発行されるとのこと。興味のある方は、「志度寺縁起絵」で検索してみれば。

 

 今日の掲示板はこれ。「一生、一度一回限り やり直しのできない 誰にも代わってもらえない それが私のいのちです それがあなたのいのちです」というもの。一期一会という言葉がある。一生に一度限りと言う意味を簡潔に表現した言葉で、考えてみると、私たちが経験する事柄は場所や時刻の違いまで含めると、どれも一生に一度限りと言える。おそらくそんな事実は誰にとっても当然すぎることであり、一期一会は日常体験では意識されない事実の一つになっているような気もする。しかし、そこに自分のいのちを乗せて考えてみたとき、その尊さと貴重さを思い知らされる。

 

じゃぁ、また、明日、会えると、いいね。


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