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雨受けて ため息ばかりの 夏水仙

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 さぬき市地方は前線や湿った空気の影響で曇り、昼前あたりから夕方にかけて雨が降っていた。昼過ぎから雷を伴う所があった。気温は23度から28度、湿度は85%から72%、風は2mから3mの南西の風が少しばかり。明日の9月1日は、引き続き前線や湿った空気の影響で曇り、昼前は雨が降る見込みらしい。

 

 119/58/59 36.3c-93% 64.2Kg 1011hPa,26c,72% 体調に変化は無い。今日も湿気があるせいか、呼吸困難になった。もう、連続して何日も雨ばかりである。

 

 今日も雨ではお出かけが出来ない。

 

 そこで、気分を一新して、「看護師さんの白衣はなぜ白いのか」ということでリフレッシュしてみた。9世紀の西洋の医師は、もっぱら黒いコートを着用していたという。黒は礼服の色であり、神聖なる医療の現場にもふさわしい色である、と考えられていたためであった。衛生管理よりも儀礼的な慣習が優先された結果とも考えられる。

 

 フローレンス・ナイチンゲール(1820-1910)は1854年に勃発したクリミア戦争に看護婦として従軍し、2年後に帰国すると統計学的根拠を基に医療現場に衛生改革をもたらした。そして初めての宗教系ではない看護学校、ナイチンゲール看護学校を設立した。ナイチンゲールの時代の看護婦はワンピースに白いエプロン、そしてナースキャップという服装であった。のちに女性看護士が白いワンピースを着るようになったのは白いエプロン+ワンピースという組み合わせの影響もあるかもしれないという。

 

 医学の歴史では衛生管理の重要性が理解されるのと同時に、医療用の衣服の色に「白」が選ばれていた。清潔感を与える色であり、衛生管理がしやすいことが最大の理由だった。

 

 ところが、昨今の医療現場では白以外の色の白衣を着た医療従事者を多く見かける。衛生を象徴する白が一部姿を消したのは、決して衛生管理が軽視された結果ではない。現在、医師や看護士が手術着に白い白衣を選ぶことはまずない。これは「補色残像」への配慮が理由。補色とは、色相環で反対の位置にある色のことで、緑色の補色は赤紫色で、青なら黄色、赤なら青緑色が相当する。

 

 左のぶどうをじーっと見つめた後で、右の白い画面に目を移すと、どんな色のぶどうが見えてくるだろうか。答えは、黄緑の心理補色である紫のぶどうが見える。つまり、マスカットが巨峰に見えるというわけである。紫に色づけしてある葉の部分は、逆に黄緑に見えるはず。

 

 手術の際は血液のあざやかな赤色を長く見続けるため、視線を動かすと赤の補色である緑色の残像が現わる。手術中も手術後も、医師の目から血液の赤色の補色残像が消えず、業務に支障をきたすことが問題になった。そこで赤の補色である青や緑色をあらかじめ周囲に配したところ、補色残像の緩和が確認できたため、手術室の壁やカーテン、そして手術着にも緑色や青色が積極的に採用されるようになり、こうして、ほとんどの手術室から白い白衣が姿を消すことになった。

 

 現在、医療現場では(手術室以外でも)真っ白ではない白衣が増えている。衛生管理の必要性から白い白衣が医療現場に定着したのだが、現代は白にこだわらずとも衛生管理は可能になった。だから、医療関係では、赤でも青でも緑でもグレーでも黒でも、依然として「白衣」と呼んでいる。「はくい」である。

 

 今日は一日、雨・・・。明日も雨らしい。

 

 今日の掲示板はこれ。「船荷のない船は不安定でまっすぐ進まない。一定量の心配や苦痛、苦労は、いつも、だれにも必要である」というもの。ドイツの哲学者、ショーペンハウエルのことばらしい。例えばこれを『責任』、『責務』、『使命』、『信念』だと考えた場合、見えて来るものがある。それらはまるで、『作用の為にあるエネルギー』である。『作用・反作用の法則』とは、ある物体に力を加えた場合は、必ず、相手の物体からも力を受けることになる。相手から力を受けることなく、相手に一方的に力を加えることは出来ない。ということを指示した法則である。

 

じゃぁ、また、明日、逢えたら、いいね。


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