高松市東部地方は高気圧に覆われて概ね晴れていた。気温は1度から11度、湿度は87%から68%、風は1mから3mの西の風が少しばかり。明日の19日の香川県は、高気圧に覆われて晴れるが、気圧の谷や寒気の影響で、昼過ぎから雲が広がる見込みらしい。
啓子ばぁや徹君らが帰るとすぐに、午後の当番らしく、ビーバー・みずほがやってきた。今回は正式な「担当看護師」ではないが、この日は、午後から夕食を経て、明日の朝までの担当になってくれて、思い出話やこれからのことなんぞを、折々に触れて話し込んだ。
この看護師さんにも正式な本名はあるし、個人情報も知ってはいるが、ここでは、「ビーバー・みずほ」と呼んでいる。私の孫のような娘さんで、最近の子のような妙なアクセントもないし、話す言葉的確で聞きやすい。高くもないし低くもなくて心地よい声である。前歯が特徴だから「ビーバー」と呼んでいるが他意はない。元バレー部員だから細身で長身である。こんな猫背でもない。
だからというわけでもないが、夜はぐっすりと寝て、朝の6時半まで眠りこけていた。「ふ、不覚じゃ・・・」
で、今日は、島の家まで書類を取りに行ってもらった弟のたっくんとよっくんがお見舞いに来てくれた。年末調整用の源泉徴収票であった。そうそう、たっくんやらよっくんには、「ビーバーみずほ」を紹介しておいた。
たっくんの奥さんもお見舞いにきてくれて、品物もたっぷりといただいた。
熊本の名産の「恋ののぞみ」といういちごやら愛媛の「紅まどんな」という柑橘もいただいた。いつもは、こういうものは食べないのだが、おなかがすいていたので、ぺろりとたべてしまった。
こういう朝ごはんもぺろりと食べておなかに負担をかけないか見ている。いまのところ、問題はない。
こういうでっかいイチゴも問題なくなく食べられて、おなかにも負担をかけていない。
昼食は私の苦手な野菜の煮物だが、こういうものも完食してしまっている。
こうした煮魚も苦手だが、「一粒一滴、みな、御恩、感謝の気持ちでいただきましょう・・・」と完食している。飲めない、食べないと言ってきた私のおなかが食べている。それもわずか三週間でである。すべてが好転してきているように見えた。
今日は春の空のように見えている。
今日はおしっこの管、「バルーン」も撤去してしまった。これで、点滴台の点滴三台と一本のチューブのみ。随分と身軽になったものだ。
今日の掲示板はこれ。「気に入らぬ 風もあろうに 柳かな」という、仙崖和尚の言葉らしい。柳の木はしなやかである。東から風が吹けば西へなびき、西から風が吹けば東へなびく。でも「柳に雪折れなし」と言われるように、柳は決して折れないという。よく、表向き人や状況に「自分を合わせる」人は、「自分がない」とか「何事も気にしない」とかいったマイナスの評価を受けがちだ。そういうケースも多々あるだろうが、確かに、人や状況に「流される」人は、そういうこともあると思う。でもその中には、その「柔軟性」が、本当の強さゆえに発揮できる人もいる。表向きの風を切るチカラも素晴らしいけれど、「折れない」チカラ、それも本当に大切だと思うわけだ。懸命に、ひたむきに生きることも大切だけれども、ちょっと立ち止まって、「明日の風に吹かれて」みるのも大事かも。ここの看護師さんを傍観していて、ふと、思った言葉であった。
じゃぁ、また、明日、会えたら、いいね。