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Channel: まほろば自然博物館
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降る落葉戻らぬ過去の愛おしさ

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 丸亀市地方は高気圧に覆われて晴れていた。気温は8.7度から16.1度、湿度は80%から62%、風は1mから2mの北東の風が少しばかり。明日の26日の丸亀市地方は、高気圧に覆われて概ね晴れる見込み。

 

 114/66/78 36.2c-97% 62.2Kg 18.6c-52%-1023hPa 体調に異常はない。今日は丸亀市沖にある「しわく広島」に帰って、庭の草刈りや庭木の剪定をしようと考えている。

 

 山の家を7時過ぎに出て、8時過ぎに丸亀市綾歌町の弟んちに寄り、弟を乗せて丸亀港には9時前に着いた。途中、三度ほどのトイレタイムがあった。で、フェリーボート「しわく丸」は9時25分に出港する。

 

 しわく丸というのは、こういう船である。この船を造った石田造船というのは、だいぶ前に「瀧本美織」がヒロインになった「てっぱん」という朝ドラの舞台となった造船所だった。

 

 当時は、こんな娘だった。最近は「妻はくノ一」で大活躍した。

 

 あ、どうでもいい話をしてしまった。

 

 海上45分。しわく丸は広島の江の浦港に着く。10時10分。そこから島の自家用車で島の家「暁光庵」に着く。

 

 これが、「暁光庵」の扁額である。文字は、奥方の親父さんで、元日蓮宗のお坊さんである。寒い時期の「水行」という水をかぶるのがいやで逃げ出したらしいと噂だった。本人の名誉のために言うておくが、本当は好きな人がいたためにお寺を捨てたということらしい。文字を刻んだのは、千葉の電気屋さんである。

 

 草刈りは今年の七月、夏休み前だったが、剪定は一年に一度で一年ぶりである。

 

 で、早速に弟(三人兄弟の三男)のたっくんが草刈りをやってくれている間に、私が庭木の剪定をやっていた。ま、大きな物は弟がやってくれたのだけれど。

 

 で、すっきりとした島の家になった。

 

 島の家の夕食は簡単におでんになった。ま、これだけではないのだけれど。

 

 で、後は恒例のカラオケタイムである。なにせ、何もない島のことである。釣りをしてもふぐばかりだし、行くところも見るところもない。島に住んで25年にもなれば珍しいものは何もない。だから、唯一の楽しみがカラオケである。

 

 今日の掲示板はこれ。「次の世に 願い託して 枯れ葉散る」という町内の善楽寺さんの掲示板にあった言葉である。次に生まれる若芽にいのちを託して、古い葉は散っていく。しかも散りぎわに、『裏をみせ表を見せて散る紅葉』と永遠の生命の縦承のために静かに散り、譲り受けた生命は大地に立って長い冬の寒さを忍びながら、新たな春の新芽となっていく。ただ人間のみが、散る葉の桂に戻らない嘆きを思い切れず愚痴っているのである。思うままにならない人生であり、予期せぬことに出合って戸惑い、うちひしがれていくこともあり、辛い道のりだけれども、たしかな人生を強く歩めたら、そしておのずから自分の生き方に信念がもてたら、と秋の日差しの中で自らの人生と重ねて見るところに郷愁の紅葉が慕われる想いに打たれるのである。

 

じゃぁ、また、明日、会えたら、いいね。


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