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Channel: まほろば自然博物館
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春風は思わぬ夢を踏みしだく

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 さぬき市地方は高気圧に覆われて晴れていた。気温は10度から20.3度、湿度は86%から42%、風は1mから6mの西の風が一時は強かった。明日の27日のさぬき市地方は、高気圧に覆われて晴れるけれど、気圧の谷や湿った空気の影響で夜は曇る見込み。

 

 112/68/79 36.1c-97% 63.8Kg 17.2c-49%-1020hPa 体調に変化はない。

 

 香川県営大川ダム公園の桜はほぼ満開状態。でも、誰も見向きもしない。さぬき市の桜の名所を調べてみたら、みろく公園とか亀鶴公園とか前山ダム公園とかで、この大川ダム公園は全くの部外者みたいなもの。そういえば桜の木の本数も減ってしまった。手入れが悪いのか排気ガスなのか枯れてしまったものも多い。

 

 朝の間は洗濯物を干したり、奥方の布団を干したり、空き缶や燃えるゴミの片付けやら生ゴミの処理やらと雑用をこなしていた。で、一段落した頃から、観光ガイドマニュアルの印刷をやってみた。これまた50Pの両面モノクロ印刷である。

 

 表紙だけには申し訳程度にカラー印刷になっている。

 

 で、会員さん用に10冊と、私用の一冊の合計11冊の製本が完成した。今日の予定はここまでだ。

 

 2005年分の整理ができたので、今日は2006年分の整理をやっていた。ようやくに我が家の姿が見えてきた頃。右端にシンボルツリーのクスノキの植栽が終わり、川側に目隠し用の植木を植えてもらった。このままだと県道から我が家の様子が丸見えになる。

 

 南側にはベランダを特注で作ってもらった。家の間取りや外観やらは私の設計である。だから、このベランダも私が設計図を引いた。

 

 ごらんのように壁面も柱も木目や節くればかりの安い外材を使っている。これでログハウス風を表現してみた(もちろん安いからである)。ピアノや電子オルガンは旧宅にかろうじて残ったものを持ってきた。右端のクラビノーバ(電子ピアノ)は新築祝いに奥方がプレゼントした物。手前の円盤式オルゴールは私からのプレゼントだが、これは全く意味がなかった。

 

 芝生広場とバーベキューコンロとウッドデッキは私のたっての願いを園芸屋さんが叶えてくれた。

 

 お仏壇も細かい砂が入って使えなくなったので、私の師匠(右)の妹さんが大サービスしてくれたもの。その遷座法要を師匠の赤澤明海師が勤めてくれた。左が私である。こうして、2006年4月から、この家が動き出した。

 

 で、親戚一同が集まって、新築お礼バーベキューパーティーを開いたのは7月になってからだった。

 

 それとは別に、島の自治会長さんや島のご近所さんをお招きしてのお礼の席も設けた。母も一時期は島の家に避難していたこともあってのことだった。この頃はまだ瓶ビールがあったんだ。

 

 家ができても、夏休みには島の家だ。うちの孫や神戸の親戚の子供らを乗せて瀬戸内海をクルージングしながらの釣り三昧。私も元気だったしパワーもあった。

 

 この頃は、どこに行っても、こんな魚が釣れたもの。島の家の黄金期だったかも知れない。今はどうなったのか、魚の姿なんぞどこにもない。

 

 今日の掲示板はこれ。「散れば咲き 咲けばまた散る春ごとの 花のすがたは如来常住」という一休さんの歌である。春に桜の花が咲くと、人々は花の美しさを愛でて宴を張り、しばしの時を楽しむ。また花の散る風情を人の死に例えていたりする。しかしのかかし、それは花という表面に現れた現象であって花を咲かせる草木に変わりはない。散ればまた次の年には花を咲かせるだけのことである。そのような草木のように、人にもそれぞれ、開花する仏性は常に宿されている。人間が本当に「生きて」活動するということ、つまり「生きているということ」が素地にならない毎日は、ただ活動して終わりではないか、ということだというのである。言われてみれば、人より良いものを手に入れ、人より良いものを食べたいという欲求生活は、ただ活動をこなし、活動の充足を願うばかりのように見える。そして多くの宗教はこの活動を満たすことだけを応援しているかのように見えている。起きていても、寝ていても、私たちは「生きている」という素地の上にいることを忘れてはならない。そうして「散れば咲き、咲けばまた散る花」のように、かわるがわる願いを受け継ぎ、この世を生きてきたのである。それぞれの花(ひとりひとり)の願いはもちろん大切なのだが、その花を支えるより大きな願い、すなわち誰しもが等しく支えられている如来の本願の力に思いを寄せることが、真に生活を豊かなものとしてくれるのではないだろうか。

 

じゃぁ、また、明日、逢えたら、いいね。


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