さぬき市地方は高気圧に覆われて概ね晴れていた。高温が予想されるため、熱中症など健康管理に注意するようにと、気象庁が呼びかけている。気温は26度から36度、湿度は84%から60%。風は2mから1mの北北東の風が少しばかり。明日の27日は、引き続き高気圧に覆われて概ね晴れる見込みらしい。
さて、毎月恒例の「さぬき市おへんろつかさの会」の恒例バス研修の「櫻谷さんと巡る四国霊場」で、高知から宇和島に向かう旅の日。「土佐藩・宇和島藩は、なぜ、お遍路対策を強固に推し進めたのか」という研修。
この方が「権大先達」の櫻谷和香さん。実は、私が某通信会社にいた頃、お世話になった「保険屋のおばちゃん」。今はこんなこともやってるんだ。近く「公認大先達」になられるのだとか。この方が、今回の旅のナビゲーター。
さぬき市長尾の「亀鶴公園」駐車場から出発して?松西ICから?松自動車道−高知自動車道を経て土佐ICで降りて、途中マイクロバスに乗り換えて35番札所清瀧寺に向かう。この細くてくねくねした山道は絶叫マシーンみたいな道。私個人では、ここには行けないなぁと思った。
次に向かったのが「36番青龍寺」。あの明徳義塾のある半島にあるお寺。あの横綱「朝青龍」がこの石段で猛特訓をしたというお寺。ゴルファーの「横峯さくら」もここで練習したのだとか。とにかくきつい石段だった。
あの長曽我部氏が寄進して整備されたお寺らしい風格のあるお寺だった。35番清瀧寺から36番青龍寺までは約17Km、バスで30分だが、36番から37番岩本寺までは48Km、バスで1時間半。
で、山からおりてきたところの海岸沿いにある「三陽荘」というレストランでお食事。マイクロバスの乗り場がこのレストランになっているという仕組み。朝が早かったために朝食抜きの私にはうれしい食事。すっかりと完食した。というても、そんなに量は入ってはいない。
次に向かったのが37番札所の岩本寺。ここの本堂の天井、格天井(ごうてんじょう)の絵が有名。マリリンモンローとかネコとか尾長鶏とか馬とか・・・。
天井ばかりも見つめてはいられない。
どこのお寺も、「四国霊場開創1200年」ということで、きれいなお荘厳(しょうごん)が施されている。
ここでは特別開帳ということで「矢負地蔵」を特別公開していた。当然、撮影禁止だが、それはきれいな輝くばかりのお地蔵さんだった。木造の地蔵さんに彩色を施したもの。この公開場所が売店の奥だというのもミソだなぁと思った。
37番岩本寺からおよそ104Km、バスで2時間の距離にあるのが、38番金剛福寺。あの足摺岬の先端部にある。四万十市に入り、四万十川を越えて、土佐清水市に入り、細い山道の「スカイライン」を走り詰めて、ようやくに足摺に着く。山の頂上にあるお寺にはこんな池がある。今の住職さんが(実際は業者さんが)作ったものらしい。とにかく石ばかりの豪勢なお寺だ。
ここでもご本尊を特別開帳しており、内陣に入り、住職さん、副住職さんの導師でおつとめ、勤行のあと、本尊や脇士のすぐ前まで入らせてもらって直々に説明を受けた。これはすごく得した気分になったもの。
こういう場合、私は線香もおろうそくもあげないし、納め札も当然、納めないし、納経帳にご朱印もいただかない。自分の略袈裟に単輪念珠で合掌礼拝のみ。ま、私にすれば、「歴史散歩」的な感覚だが、大切にされている文化遺産と「聖地」であるという感覚は忘れてはいけないと思う。後ろ向きの銅像は「中浜(ジョン)万次郎」。
ついでだからと、展望台に上って「足摺岬灯台」を眺めてきた。
ここが、今夜の宿舎の「民宿西田」。先達さんご推奨の宿らしかったが、お世辞にも良い宿だとは思えなかった。
汗をシャワーで流した(お湯は熱くて入れない「温泉だから水で薄めては効果が落ちると言う理由」ので・・)あと、しばらく休憩した後、お待ちかねの夕食。ご馳走に見えるが、食べたのはお刺身だけ。あと・・・、
かつおのタタキ。ぜいたくを言ってはいけないが、高知ならば、もっとおいしいタタキがあるはずだが、「へんろ宿」だと言われれば仕方がない。
ま、お食事会だと言っても、お勉強は寝るまで続いた・・・。
ということで、長くなったので、今日は掲示板はお休み。