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Channel: まほろば自然博物館
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夏草の 中にうつろな 検針員

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 さぬき市地方は、引き続き南から暖かく湿った空気が流れ込み、雨や雷雨となっている。気温は26度から33度、湿度は82%から61%。風は2mから5mの南東の風が少し。明日の6日も、引き続き暖かく湿った空気の影響で雨が降りやすく、雷を伴う所がある見込みらしい。

 朝方は台風一過だなぁと思うような青空が広がっていて、さわやかな空気が流れて、いよいよ夏本番だなぁと思ったのだが・・・。

 

 そこで、今日はここまでやってきた。仲多度郡多度津町家中にある「多度津町立資料館」。ここで行われている「戦争資料展」を見るためである。この企画展は、8月1日から31日まで行われているもの。

 

 戦争資料展と言っても、華々しい戦争の資料が並んでいる訳ではない。痛々しい写真やがれきが並んでいる訳でもない。

 

 これが、昨日、掲載した「一太郎やあい」の銅像の写真と、その原型である。戦争中に銅像は供出されて台座だけになっていたのを、昭和18年に、町内の彫刻家・神原象峰がコンクリートで作っている。それが現在の「軍国の母像」である。

 

 これが、その、軍国の母こと「岡田カメ」書になる「忠孝」の書である。その軍国の母の美談はこうである。出兵する軍人を運ぶ船が香川県多度津港を出るとき、見送りにきた兵士の母が「天子様によく御ほうこうするだよ」と叫んだ情景が、師範学校での講演で語られ、東京の図書監査官に伝わって、国民精神を涵養するものとして1918年の国語教科書に使われた。これによって全国的に有名になり、雑誌・新聞記事、伝記物などが出るようになった。その後物語の本人探しも行われ、苦しい生活をしていることが分かると、激励や義援金を送る運動も行われたが、教科書の次の改訂から掲載されなくなった。教科書に掲載されるのは、華々しく散った兵士や活躍した勇士でなければならなかったのだ。

 

 尋常小学校国語読本巻七・第十三 「一太郎やあい」には、「日露戦争当時のことである。軍人をのせた御用船が今しも港を出ようとした其の時、「ごめんなさい。ごめんなさい。」といひいひ、見送人をおし分けて、前へ出るおばあさんがある。年は六十四五でもあらうか、腰に小さなふろしきづつみを結びつけてゐる、御用船をみつけると、「一太郎やあい。其の船に乗ってゐるなら、鉄砲を上げろ。」
とさけんだ。すると甲板の上で鉄砲を上げたものがある。おばあさんは又さけんだ。「うちのことはしんぱいするな。天子様によく御ほうこうするだよ。わかったらもう一度鉄砲を上げろ。」 すると、又鉄砲を上げたのがかすかに見えた。おばあさんは「やれやれ。」といって、其所へすわった。聞けば今朝から五里の山道を、わらじがけで急いできたのださうだ。郡長をはじめ、見送の人々はみんな泣いたといふことである。」とあった。

 

 これは、戦争によって金属を供出したため、貝や木を使った代用鍋や代用しゃもじ、上のヘルメットは紙製である。湯たんぽも金属製から陶器になり、鍋や釜も陶器で代用された。

 

 で、今日のお昼はここになった。綾歌郡綾川町羽床にある「本格手打ちうどん・はゆか」である。

 

 ここも半年ぶりほどだったから、何を食べようかと悩んだが、ついつい、「わかめうどん小」と言ってしまった。できあがったうどんを見て後悔した。この暑い時期に、なんという熱いおうどんを頼んでしまったんだろう・・・。見ているだけで汗が噴き出た。これで270円だった。

 

 あんまり熱いので、氷水を麺の上に振りかけたらお出汁は冷えたけれど味が薄くなった。そこで、醤油を掛け回したら・・・妙なお出汁になって食べられなくなった。こっそりと返却口に戻したけれど、丸残りのどんぶりをしっかりと見られた。

 

 午後からは雨が降ってきて、さらにさらに蒸し暑くなってしまった。

 

 今日の掲示板はこれ。「走ることに疲れたら休んだらいい 休むことに疲れたら また走りたくなるから」というもの。作詞 中山真理/作曲 中山真理 「Message」からの言葉。

1.人生の中で こうでなきゃいけないことなんて 何一つないよ
走ることに疲れたら 休んだらいい
休むことに疲れたら また走りたくなるから
きみのこと 遠くから 見てるだけしか
できやしない 頼りない ぼくだけど
それでも いつの日か君が 心から笑う日がくると信じてる
それでも いつの日か君が 心から笑う日がくると信じてる

 

じゃぁ、また、明日、会えるといいね。


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