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Channel: まほろば自然博物館
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静けさに 嵐の前の 武者震い 

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 丸亀地方は、台風第11号が九州の南海上を北上するために、南からの湿った空気の影響で雨が降り、激しく降っている所があるらしい。気温は25度から28度と高くなく、湿度は92%から87%と高かった。風は1mから3mほどの北東の風が少し。台風11号(ハーロン)は、7日13時現在、奄美大島の東約220Kmを北に向かって進行中。中心気圧は945hPa、強さは「強い」、最大瞬間風速は55m/s。明日の9日は、台風第11号が四国地方に接近するため、大荒れの天気となる見込みらしい。 

 

 いよいよ、台風直撃だな・・・ということで、朝から大慌てしながら旅の準備。7時出発で丸亀に向かった。朝のラッシュて、こんなだったのか・・・と思うほどの渋滞で、丸亀港には9時前に着いた。食材や缶ビールも買っておきたかったが、まだ、スーパーは開店していない。

 

 このときは、まだ、空に青空が見えている。ラジオのニュースでは、昼前から雨になるという。ここが思案のしどころだった。9時25分のフェリーにするのか、11時15分の高速艇にするのか・・・。雨になってはノートPCやタブレットが危ない・・・ということで、食材なしでフェリーに乗った。

 

 この便は、手島や小手島(おてしま)を回ってきたので、大勢の人が降りてきた。病院や買い物に行く人や台風で本土へ避難する人もいるのだろう。そのかわりに、この船に乗ったのは10人ほど。

 

 そうは言っても、昨夜の夕食の残りや漬け物や生玉子などは用意してくれた。お米があれば2日や3日は食べられるのだが、お飲み物がやや不安・・・。空はだんだんと雲が厚くなってきたし、風も出てきて波が目立つようになってきた。

 

 10時過ぎに江の浦港に着くと、すでにお隣さんの「よこせ丸」さんがロープを張ってくれていた。一足、遅かったのか・・・。ご覧のように、キャビン(操舵室)が箱のようになっているので、風が吹けば、キャビンが風圧を受けて船が岸壁に激突する。そのために、後方(写真手前側)にロープを張って固定する訳だ。前は前でも固定してある。

 

 島の家に着いたとたんに雨が降り出した。この前に草刈りをしたのは連休前だったのか、カレンダーが6月になっているから、6月にもやってきて草刈りをしたはず。調べてみたら6月の18日19日に草刈りに来ていた。しかしのかかし、元の木阿弥で草まみれ。

 

 冷蔵庫には缶ビールが30本ほどがあったし、日本酒も焼酎も残っている。三日間はなんとかなりそうだ。

 

 ここに来たらこれになる。特性カレーうどん。これを食べて、船の点検に行く。

 

 船首部分を「オモテ」というが、オモテには通常、三本のロープが張ってあって、真ん中、右方、左方へ引き分けてあって、これで船が揺れないようになっている。台風時期には、更に左右に一本ずつを張って補強しておく。

 

 ロープの結束部分も確認しておく。緩んでいると船が流されるおそれがあるからだ。

 

 雨は強くなったり弱くなったりしながら降り続いている。風はまだ、そう、強くはない。

 

 四国は9日から10日あたりがピークらしいが、とにかく落ち着かないことではある。

 

 島の漁師さんも集まれば台風の心配ばかりを話している。当面の話題は「台風11号」しかない。それが通り過ぎないと、次の一歩が踏み出せない。

 

 今日の掲示板はこれ。「大切なことは何年生きてきたかではなく 何をして生きてきたかということです」という、荒了寛さんの言葉から。人生に意味があるかどうかを考えればさまざまな考えに出会うのだけれど、その意味も考えることなく、ただ、漫然と年齢を重ねるだけの人生ではなく、この私が何を成し、何を発言し、どのように生きたのかが大切であるよ、と、言うている。昨日の「余生」という言葉にも関連するけれど、「静かな余生」も、それはそれなりの生き方だから尊いのだけれども、「私が生まれてこなければ、この世に生まれなかったものもある」という生き方もまた、尊いだと思うのである。

 

じゃぁ、また、明日、会えるといいね。


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