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Channel: まほろば自然博物館
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窓近く こおろぎの来て 二合酒

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 さぬき市地方は高気圧に覆われるため、雲の少ない秋晴れの快晴だった。気温は18度から27度、湿度は80%から51%、風は2mから3mの北北東の風が少しばかり。明日の14日は、引き続き高気圧に覆われて晴れる見込みらしい。

 

 今日は、「おへんろつかさの会」主催の講演会があるので、8時前からお隣の町にある「寒川農村改善センターという施設に出掛けてみた。講演会は9時半からだが、会員は会場準備があるので8時集合になっていた。

 

 まずは会場の準備から。テーブルを並べ、イスを並べる作業から。この会はなんでも自分たちでやらないといけないらしい。ま、このあたりの施設はどこでも会場貸しだけで、準備から運営から片付けから、最後のお掃除やモップ掛けまでやらないといけない。

 

 スライド用のスクリーンから講演会のタイトルから講師の名前を印刷した垂れ看板まで、みんなそれぞれの役目をてきぱきとこなしていく。

 

 こうして、9時前には会場の準備ができた。

 

 ま、どこでもつまずくのがプロジェクターとノートPcの接続。ここの場合、プロジェクターはここの会館のもの。スクリーンはさぬき市のもの。ノートpcは講師の先生のもの。接続がうまくいかない場合が多い。コネクタが合わないとか、接続しても画像が映らないとか・・・。今日も20分ばかりああだ、こうだと一悶着。

 

 9時開場で9時30分開演。今日の講演は、鳴門教育大副学長の「大石雅章」先生の、「弘法大師信仰と四国遍路」という演目の、第一回目ということで、「空海の密教と古代・中世社会」という演題。これは、「おへんろつかさの会」主催の「四国霊場開創1200年祈念連続講座」の第一講座になる。

 

 この方が講師の「大石雅章」先生。専門は「日本中世史」とのこと。

 

 まず、おへんろつかさの渡辺会長の挨拶があって・・・。

 

 大石先生の講義が始まった。用意した90席はいっぱいになって、補助用のイスの20席もいっぱいになった。若い人からお年寄りまで実に幅広い方が来られていた。さすが空海さんだな・・・と思った。

 

 密教と怨霊や病気・伝染病などと加持祈祷という宗教が広まり、僧侶が医師の役目をしていた時代・・・。また、村長(むらおさ)がお寺で医業の勉強をしなければ村が存続できなかったとか。土木にしろ農業にしろ、鍛冶や金属加工などの知識もまた、お寺で学ぶしかなかった時代・・・。

 

 念仏聖や高野聖の活躍や、俊乗房重源の活躍によってもたらされた中国の新技術によって作られた道路や橋、修築された池など、中世の僧侶が弘めた仏教の姿なんぞを興味深く拝聴したことだった。

 

 講演が終われば、即座にイスを畳み、テーブルを片づけ、あっという間に元の大広間に戻してモップ掛け・・。12時前には撤収完了。次回は11月9日の予定。10月には別の講演会で、「空海さんと密教」という講演会が予定されているし、10月の18日からは香川県立ミュージアムで「空海の足音・四国へんろ展」が、11月の24日まで開かれる予定。「四国霊場開創1200年記念」ということで、弘法大師空海さんも大忙しになる様子。

 

 今日の掲示板はこれ。「失敗はありがたい 失敗して自分を知る 他人を知る 人生を知る」というもの。今日も大きな失敗をしてしまったけれど、自分を知ったし、他人も知ったし、確かに確かに人生も知った。でも、あんまり・・・失敗をありがたいなぁ・・とは思えない私がいる・・・。

 

じゃぁ、また、明日、会えるといいね。


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