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Channel: まほろば自然博物館
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菜の花に しぐれる空が ついてくる

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 さぬき市地方は高気圧に覆われて概ね晴れていた。気温は6度から9度、湿度は61%から48%と乾燥気味。風は2mから7mの西の風が強かった。明日の28日は、高気圧に覆われて晴れるけれど、気圧の谷が近づくため夕方からは雲が広がる見込みらしい。

 

 さて、恒例の「引田(ひけた)ひなまつり」が今日から始まった。今回は第13回になるのだという。最初の雛祭りは雨だったと記憶している。あれから、13年が過ぎてしまったのか・・・。

 

 これが、本来の「引田飾り」というお雛さん。初めての女の子が生まれると、一番、いい部屋に、こうした雛飾りを飾った。そうして、みかんやお菓子を配ることが風習になった。子供たちは段ボール箱とか手押し車を押して、「おひなさん、みせていたぁぁ・・」と言って回って、お菓子やみかんをいっぱいにもらった。

 

 夜は、親戚筋が集まってお祝いの宴会が催された。私もあちらこちらでお呼ばれになった。お仕事の方では、おひなさんの前に、電話機を寝室に移転して、おひなさんが終わると、元の居間に戻す工事があった。でも、差し込み電話とか、コードレスになって、そういうお仕事もなくなった。

 

 これは江戸時代後期のおひなさんらしい。こうした古いお雛さんも、あちらこちらで展示されている。

 

 これは漁業で使う浮き球のブイを使った「ブイブイおひなさん」。

 

 これは恒例の洋式陶器製のおひなさん。

 

 近年は、こうした、古い帯を使った軒下飾りが目立つようになった。これも手間暇かかっているなぁと思った。

 

 今日は初日だというので、NHKやら民放各社らの取材が多かった。

 

 引田ひなまつりを見て、高松に向かった時間帯が悪くて、ちょうど、うどん屋さんが混む時間帯。おかげで、今日もお昼は抜きになった。お昼に焼き鳥屋や焼き肉屋は無理。コンビニは少ないし、レストランなんぞない田舎だから、うどん屋を逃せば、食べる処はない。

 

 で、気になっていた「常例法話会」を覗いてみることにした。

 

 輪番さんのお勤めやご挨拶があって、14時から15時までの法話会になった。

 

 今回は丸亀市の「三原兄弟」のご法話。白雪姫に見る「我」とわたしの生きる道・・・みたいなお話だった。

 

 弟さんは、「めんどくさい病」の流行と、その大切さ・・・みたいなお話。しかしのかかし、この兄弟の仲の良さには感動してしまう。いつでも、どこでも、誰とでも・・・この兄弟はいつも一緒なのだ。

 

 今日の掲示板はこれ。「ふりつもる み雪にたへていろかえぬ 松ぞををしき 人もかくあれ」という昭和天皇のお歌から。国敗れ、まさしく山河だけが残ったのが昭和20年夏。わが国の姿であったそうで、食うや食わずの暮らしに始まる7年の歳月は、わが国の長い歴史に訪れた、初めての、そして、最も深い断絶であり、試練であったという。そのころのことを、亡き昭和天皇は、このように歌にしておられた。「ふりつもるみ雪にたえていろかえぬ松ぞををしき人もかくあれ」。雪は、静謐のなか、ただしんしんと降り積もる。松の枝は、雪の重みに、いましもたわまんばかりになりながら、じっと我慢をしている。我慢をしながら、しかしそこだけ目にも鮮やかに、緑の色を留めている。わたしたちもまた、そのようでありたいものだという御製である。昭和21年の正月、日本国民の多くが、飢餓線上にあえぎつつ、最も厳しい冬を、ひたすらしのごうとしていた時に、詠まれたものであるという。

 

じゃぁ、また、明日、会えるといいね。


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