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Channel: まほろば自然博物館
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つわぶきに 今日の訓話を 聞かせよう

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 新しい一週間が始まったが、今週で10月もおしまい。週末には11月に入る。全く時の流れの速さに驚くばかりだ。

 

 ということで、来年のオディションの申し込み書を郵送したり、オーディション料を振り込んだりと事務手続きを朝一番にやっておいてから、例の「二十四輩さん」の石仏探しの最終段階。

 

 まずは朝昼兼用のおうどんを食べる。綾歌郡綾川町羽床下にある「本格手打ちうどん・はゆか」によった。ちょうど・・10時になったばかり。私が最初の客らしい。

 

 ここも、かけ・釜揚げ・ザル・ぶっかけ・カレーなんぞのオーソドックスなメニューしかないので、「わかめうどん小」270円+ちくわ天90円で、合計360円なり。讃岐人の多くは「かけ大」か「かけ小」にご飯物と天ぷら(揚げもの)とおでん・・・という組み合わせが多い。

 

 さて、今日は地図的に判らなかった・・・坂出市福江町の笠山をようやくに地図検索で探し出したのでやってきたというわけ。この右手に「金山」という高い山があって、金山トンネルなんかが通っている。その麓あたりにある小さな小高い山(手前側)が笠山。

 

 ここの集会場市口にこの石碑が建っている。集会場には「善光寺」という無住のお寺があってほこりに埋もれている。

 

 山頂にはこのような送電鉄塔がそびえている。その細い登山道に沿って石仏が並んでいた。この山は標高100mほどだが、なだらか山なので気楽に登ることができた。

 

 次に向かったのが・・「仲多度郡多度津町奥白方」・・・。あのあたりだなぁ・・と思うものの、あいにくと資料の地図を忘れてきてはたと困った。ここまで来たのに出直すというのももったいない。そこで、あちこちで尋ねながら・・・ようやく目的地の「虚空蔵寺」に着いた。

 

 この虚空蔵寺は真言宗醍醐派の寺院で、今は無住らしい。本尊は虚空蔵菩薩。この境内地に「二十四輩さん」が整然と並んでいる。

 

 石碑に依れば「天保10年暮秋」にこの二十四輩が設置されたらしい。県下最古ではなかろうか。だから、古いものは朽ち果てている。それを見かねて半分ほどは最近になって新しくされている。

 

 古くなったものを守り次いでいこうとするこころが暖かいではないか・・・。

 

 境内の「つわぶき」の花が清々しかった・・・。

 

 次の帰途に立ち寄ったのが、丸亀市綾歌町岡田上、まんのう町羽間(はざま)との境界線近くにある「二十四輩堂」。真ん中が「24番」の石仏、右が阿弥陀如来、左が釈迦如来らしい。かつては・・この池のあたりに24体の石仏があったはずだが、現在はこの一体だけになっているとのこと。

 

 この石仏探しもあと残す所は数カ所。きょうはここまででおしまい。

 

 今日の掲示板はこれ。「金をつかむ者は人を見ず 鹿をおう者は山を見ず」。石仏をおう者は寺を見ず・・・かも知れない。眼の先のことばかりにこころを奪われて、周囲のことなんぞ気にもかけていないことを言うておるのだと思う。「木を見て森を見ず」というのもこのたぐいであろう・・・。

 

 英語のことわざ「You cannot see the wood for the trees.」の訳。一本一本の木に注意を奪われると、森全体を見ないことから。木を数えて林を忘れる/金を掴む者は人を見ず/鹿を追う者は山を見ず/獣を逐う者は目に太山を見ずとも言う。エコブームでマイ箸やマイバッグを持参する人は増えたが、身につけるものは安く購入し、すぐに使い捨てる傾向にある。木を見て森を見ず・・・ということはどこにでも見られることらしい。

 

じゃぁ、また、明日、会えるといいね。


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