さぬき市地方は高気圧に覆われて晴れている。気温は17度から28度、湿度は86%から54%、風は2mから4mの北北西の風が一時強かった。明日の12日は、気圧の谷や湿った空気の影響で雲が広がりやすい見込みらしい。
朝方はすっきりとして秋晴れの気持ちの良い天候になった。久々の晴れ間だなと思った。
朝の散歩でも、朝露を見るようになって、いよいよ、秋の到来だなぁと実感する。
で、先日の水曜日にここにお邪魔したら、「定休日」だということで施錠されていた。そう言えば、この先の「讃州井筒屋敷」が水曜日が定休日だということを思い出した。それで、このあたり一帯もお休みになるんか・・・。
ということで、「今日は金曜日だから大丈夫!!」ということでやってきたという訳だ。「なんで、こんなところに来るの?」と、思われるかも知れないが、例の手袋の始祖ともいうべき「棚次辰吉」関連なのである。ここは、昔の酒造工場の倉庫だったと聞いたことがある。昭和の30年代になって、このあたり一帯が手袋景気にわき出した頃、ネコも杓子も手袋屋になった。
ここは、その工場跡を、「手袋ギャラリー」として展示・公開しているし、各種の手袋関連グッズも販売している。
それだし、こんな手袋アートも展示している。ま、こういうものを見てもよくわからんし、どこが良いのかもわからないのだけれど。
で、棚次辰吉さんが開発した「簡便飾り縫いミシン」がないのかと店員さんに聞いたけれど、それはどこにもないと仰る。で、これが、ここでは一番古いミシンだと教えてくれた。
これは比較的新しい動力式工業用ミシンである。それぞれの家庭では、内職としては普通の家庭用ミシンを使っての手袋縫製の作業をやっていたように思う。
このあたりでは、これ以上のミシンの探索はできそうにない。讃岐手袋の始祖・両児舜礼(ふたご・しゅんれい)と棚次辰吉(たなつぐ・たつきち)の話しもそろそろとまとめの段階に入らねば・・・。
で、午後からは、高松興正寺別院での常例法話会。このころになると気温がぐんぐんと上昇してきて、久々にエアコンを動かせて冷房モードでの運転になったし、この建物の中は冷房が効いていた。そうそう、簡単には秋にはなれないのだ。
ということで、芥川龍之介の「蜘蛛の糸」のお話をしてきた。
昨年も、9月11日に、ここで常例法話会を勤めさせていただいたように思う。これまた、不思議なご縁だなぁと思ったことだった。
今日の掲示板はこれ。「追えば逃げるぞ赤とんぼ 待てばとまるよ竿の先」というもの。幸せもお金も地位や名誉も健康も・・・そんなものかも知れない。追いかけている間は手に入らないが、ふっと、無心になったときに、「あ、ここにあったのか・・・」みたいにすぐそばにあったりする・・・。
じゃぁ、また、明日、会えるといいね。