Quantcast
Channel: まほろば自然博物館
Viewing all articles
Browse latest Browse all 3558

曼珠沙華 咲いて明日を 考える

$
0
0

 さぬき市地方は高気圧に緩やかに覆われて晴れている所もあったが、気圧の谷や湿った空気の影響で雲が広がってきている。気温は18度から27度、湿度は88%から60%、風は1mから3mの北北東の風が少しばかり。明日の13日は、日本海の低気圧からのびる前線が通過するため、明け方から朝まで雨が降る見込みらしい。午後からは高気圧に覆われて概ね晴れる見込みなんだとか。

 

 朝方はさわやかな秋の天候になったので、またしても、香川県立図書館にやってきた。来週の19日にまたしてもご法話のお話が入ったので、急遽、またしてものお勉強・・・の準備。

 

 どうにも、一回、お話した話題は、二回目になると雑になるというか、緊張感が薄れるというか・・・。いつも緊張感を保つためには新しい話題を仕入れておかなければ・・・みたいなことになってしまう。

 

 さて、昨日は、高松興正寺別院での常例法話会でお話をさせていただいのだが、今日は打って変わって、今度は「神職さん」の代理をやることになって・・・。

 

 で、しめ縄作りやら御幣切りなんぞをやっていた。というのも、明日の日曜日は、この集落の「地神(じじん)さん」の例祭に当たるのだと・・・。それで、うちの班が当番になっている。ところが、この班には男性が二人しか居ない。そこで、この仕事が順番で回って来るのである。

 

 こういう、稲わらでもって、縄を綯(な)う・・という作業が難しい。確かに子供の頃には仕方なくやらされていたので出来ていたのだが、高校生当たりからはそういう作業もなくなってしまったので、とんと、その要領やコツを忘れてしまっている。何度も練習はするのだが、なかなかにカッコ良くはならない・・・。

 

 御幣の切り方は「型紙」を作ってあるので、その通りに切ればいいだけのことだ。本来は「奉書」というものや「半紙」を使うのだが、私は印刷用紙の「A4版」の洋紙を使っている。このほうが慣れているし、雨にも風にも強いのだ。神さんは、和紙であろうが洋紙であろうが頓着なんぞしないはずだ。

 

 で、しめ縄と紙垂(しで)と御幣ができた。にわか神職さんだから、こんなものだ。

 

 わが家の周囲にも曼珠沙華が咲き出した。お彼岸の時期になると不思議と芽を出してくるから「彼岸花」というらしい。植えたわけでもないのに、どんどんと吹き出してくるから不思議な花だ。

 

 ようやく・・というか、とうとう・・というか、国勢調査のIDとパスワードが届いた。

 

 で、さっそく入力してみた。わが家は奥方と二人だけだから、あっという間に入力が終わった。仕事もしていないし働いてもいないから入力する項目がない。なんだか、国民の余り物みたいだなぁと感じたことだった。

 

 いやいや、決して国民の「クズ(葛)」という訳ではない。

 

 今日の掲示板はこれ。「自分だけのために生きる人生は小さくてむなしいけれど、人のために生きれば人生は無間に広がるのよ」という有吉玉青さんの言葉から。有吉玉青(ありよし たまお)は、日本の随筆家、小説家。本名は清水 玉青。大阪芸大文芸学科教授。東京都生まれ。父は興行師だった神彰、母は作家の有吉佐和子。その「美しき一日の終わり」という小説の中の言葉である。

 

 物語は、美妙が70歳を迎えて美しき一日を秋雨と過ごすお話。この美しき一日を迎える前、美妙は高校生の孫娘の里桜に語りながら、自分の生きてきた、ひとすじの道を心に見る。「自分だけのために生きる人生は小さくてむなしいけれど、人のために生きれば自分は無限に広がるのよ」と語りながら。その言葉は、秋雨が姉に求めたの と同じく、美妙が自らの人生を肯定する言葉である。いつか出会えるたった一日のためにがんばって生きる人生がある。その一日は、美しい一日であり、そして、その一日の終わりは…。

 

じゃぁ、また、明日、会えたらいいね。


Viewing all articles
Browse latest Browse all 3558

Trending Articles