さぬき市地方は高気圧に覆われて概ね晴れていた。気温は16度から27度、湿度は81%から53%、風は1mから4mの北北西の風が少しばかり。明日の5日は、引き続き高気圧に覆われて概ね晴れる見込みらしい。
島の家のある「しわく広島」の秋祭りが来週になったということで、ぽっかりと空いた今日をどうしようかと考えたが、地元の「産土神:うぶすながみ」の「富田神社」の秋祭りを見学しようと思った。来年度は、この集落の自治会長役が回ってくるので、この神社の秋祭りの様子も知っておかなければ・・・と出かけたのである。
ところが、閑散とした物で、出店も数店舗。おまいりの人などいやしない・・・。私の子供の頃には宵宮から大勢がお参りに集まったものだが、こんなものか・・・。
そこで、時間つぶしということで、旧のおへんろ道を走ってみた。ま、「小さな秋探し」である。
この、昔のおへんろ道「花折峠」を何人かのお遍路さんが歩いて居るみたい。で、あちらでぶらぶら、こちらでゆったりとしながら、ふるさと散歩をしたけれど、こういう場合には時間の流れが遅い・・・。
12時前あたりから、少しずつお参りの人や、獅子舞や奴組なんぞが集まってきて、賑やかになってきた。へぇ・・・、けっこう、若者や子供がいるんだ・・・と、妙に納得をした。島の神社のお手伝いをするようになって、日程がかぶるもので、この神社には滅多に来ない。この前に来たのも、自治会長をしていて、獅子組や奴組のご祝儀を渡すために来た程度。
やっぱり、こどもはお小遣いをもらって、こうした銃やピストルを買って遊ぶんだ・・・。
でも、この子はお仕事。「きょうくちさん」と呼ばれるが、正式には「曲打ち」という字をかくのだそうだ。獅子舞を先導したり指揮したりするらしい。
この子は、この虎を退治して、引き連れて歩くような所作をする。
私はこの町の住人だが、こういうことには詳しくないし、誰もそんなことは教えてくれない。興味のある方はこちらへどうぞ。
http://ew.sanuki.ne.jp/bunka33/torajisi.html
何組かの獅子舞が奉納されて、それぞれが昼食を取って、13時からお祭りが始まる。で、この少女達による「浦安の舞」が奉納されると、いよいよ「みゆき式」。
毎年、御神輿を担ぐ人をどうするかで問題になるのだが、今年はとうとう、みたまを宮司さんが抱いたまんま、この幕の中に入り、階段の下に用意された台車付きの神輿に移すということになった。
で、神輿を乗せた台車で、御旅所まで「みゆき」を行う事になった。戦後は、神輿が三台も出て大賑わいだったというが、過疎と高齢化で、とうとう、こういうことになった。私も来年、自治会長になったら、この祭礼の役目の一つがクジで当たるかも知れないのだが、集落内でも高齢化が進んでいるので、出てくれる人がいなければ、御神輿担ぎもヤムを得ないのかなぁと思って居たが、これくらいならば大丈夫かも。
太鼓を先頭に、鉄砲組、奴組が続き、それぞれの獅子舞が続き、神輿などが続くのだが、先頭のこの奴組が進まない。総代さんや役員さんが「前へ」「前へ」と催促するのだが、お酒も入っているのか、全く進まない。
でも、こんなに若者とか人数がいるのに、重い御神輿担ぎは敬遠されてしまうのかも。
あまりにも奴さんたちが前に進まないので、途中で帰ってきてしまった。おつきあいしていたら、夕方までには御旅所までには着きそうにもない。
今日の掲示板はこれ。「ときどきは息抜きをする それが生き抜く力となる」というもの。お遍路の先生である「桜谷大先達」さんが言うことばに、「お遍路は三こうである。健康(けんこう)・観光(かんこう)・信仰(しんこう)である」らしいし、そのお弟子になった白山さんは、「年寄りは、今日行く(教育)、今日、用(教養)が大切でっせ~」というが、似たような発想だなと思った。私は毎日、息抜きばかりをやっているのだけれど。
じゃぁ、また、明日、会えたらいいね。