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金木犀 雲に誘われ にしひがし 

 丸亀地方は気圧の谷や寒気の影響で雲が広がりやすく、夜のはじめ頃にかけて雨の降る所がある見込みらしい。気温は17度から22度、湿度は70%から65%、すっかりと秋めいてきた。風は3mから5mの西南西の風がやや強く、日陰にいると肌寒いくらいだった。明日の13日は、高気圧に覆われて概ね晴れるらしい。

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さて、今、丸亀が異常に熱いのだという。そこで、その熱い丸亀にやって来たという訳。

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 今、丸亀市立資料館では、こういう催しをやっている。丸亀藩の藩主だった京極家の家宝展であるが、今まではそんなにも話題にも上らなかった「ニッカリ青江」という日本刀である。この日本刀は何度もここで展示されている刀だが・・・。

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 今は、このような状態・・・。聞けば「刀女子」と呼ばれる女性達が大挙してやってきているとのこと。

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 「ニッカリ青江」の前は、これ、この通り・・・。おまけに・・。

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 こんな掲示までが張り出されている。

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 これが、その問題の「ニッカリ青江」。讃岐丸亀藩主である京極家が所有していたという刀で、備中青江派の刀匠貞次作と伝わる。丸亀城は幽霊・妖怪出没の噂のある城だったが、幽霊斬りの伝説を持つこの刀を所持していたお陰で祟りを受けなかったという。元々、2尺5寸という長刀だったが、後に1尺9寸9分(脇差のサイズ)に磨いたため、MMO「FF11」では片手刀として登場しているものと思われる。

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 この刀の「幽霊斬り」のエピソードは以下のようなもの。近江国八幡の辺りに中島某という領主がおり、領内で幽霊出没の噂が立った。中島が備中青江派(現岡山県倉敷市辺りを本拠とした刀工集団)の刀を持って現場に赴くと、女がひとり子供を抱いて立っている。女が「お殿様に抱いてもらい」というと子供が走りよって来た為、斬り倒すと手ごたえはあったが子供の姿は消えた。続いて女が「にっかり」と笑い、「私も抱いて下さい」と近寄って来た為、返す刀で斬るとやはり女の姿は掻き消えた。翌朝日の出を待って再度現場に行くと、苔むした石塔が二基、斬られて転がっていたという。斬った人物は浅野長政の家臣であった、幽霊の正体は地蔵像であったという話しなどが伝わっている。「にっかり」笑う幽霊を斬ったという伝説の「青江」派刀工の刀、なので、「にっかり青江」というニックネームになったという話しである。現在は香川県の丸亀市立資料館が所蔵しており、一般公開されている。

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 これがオンラインゲームの「刀剣乱舞」のキャラクター「青江」というのだそうだ。これを目当てに刀女子が押し寄せるというのである。

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 これが、京極家の軍旗の「二尊旗」で初公開されている。この旗は、徳川八代将軍吉宗公の要望によって、四代藩主京極高矩(たかのり)が家宝として見せたものの一つである。

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 これは京極折という変わった造りの「侍烏帽子(さむらいえぼし)」である。

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 この扇は、佐々木信綱所用の軍扇だと伝わるもの。京極家は宇多源氏佐々木氏の一族で、鎌倉時代に佐々木氏から分流したために佐々木家ゆかりの品々が家宝として保存されている。

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  高く美しい石垣の上に鎮座する丸亀城の天守閣。これは初代丸亀藩主・京極高和の時代に完成されたもの。2代藩主・高豊(たかとよ)は、城の大手を南から北へ移し、大手一の門、二の門を整備した。また、高豊は茶道や絵などの文化に造詣が深く、中津に庭園(現在の中津万象園) を造っている。琵琶湖に見立てた池に、近江八景をイメージした8つの島を配したのは、京極家の故郷・近江をしのぶ心からであろうか。

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 名君として名高い6 代藩主・高朗(たかあきら)は、金毘羅参詣の玄関口として新堀湛甫(たんぽ)を整備し、うちわ作りを奨励した。港には時代の波をくぐりぬけた太助灯籠 (とうろう)がシンボルとして立っている。高朗は丸亀をこよなく愛し、晩年はこの地で過ごし生涯を終えて、今も南条町の玄要寺境内の京極高朗侯墓所 に眠っている。

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 今日の掲示板は本文に脈絡なくしてこれ。「人は幸運の時には偉大に見えるかもしれないが、真に向上するのは不運の時だけである」というフリードリヒ・フォン・シラーさんのことばから。シラーさんは劇作家として有名だが、ベートーヴェンの交響曲第9番「合唱付き」の原詞で最もよく知られるように詩人としても有名。彼の書く詩は「ドイツ詩の手本」として、今なおドイツの教育機関で教科書に掲載され、生徒らによって暗誦されている。

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じゃぁ、また、明日、会えたらいいね。


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