さぬき市地方は高気圧に覆われて晴れていた。気温は14度から24度、湿度は75%から54%、風は1mから3mの北西の風が少しばかり。明日の25日は、寒気の影響で朝まで雲が広がるけれど、昼前からは概ね晴れる見込みらしい。
今日は快晴の秋のさわやかな朝になった。ご案内の通り、今日はさぬき市観光協会による「おへんろつかさ養成講座」の第四回目、大窪寺実地研修の日である。スタッフは8時15分集合ということで、8時前には大窪寺前の駐車場に着いた。まずは駐車場案内係から。
会場は大師堂であるが、入り口はこの「お砂踏み場」から。普段には入れない場所からである。
お大師堂の地下はこういう風になっていて、ミニ四国霊場のお砂踏み場となっている。ここから階段を昇るとお大師堂に上がるようになっている。
お大師堂の中である。この赤いカーペットの敷いてある部分の左側が一般の方がお参りする場所で、右側が内陣になっている。
1コマ目は市原信夫先生による「四国遍路における『修験』」というテーマで講義があった。日本に伝えられた仏教は自然と同化し、核となって阿弥陀信仰となり、聖化して修験道から民間信仰と細分化されてきた。大窪寺もまた、山岳修験と結びつき、炎童坊らの伝説が残されている・・・みたいなお話だった。
これが大窪寺の大師堂で、この中で、今回の研修が行われているという訳である。
これが私たちの制服というかユニフォーム。
2コマ目は、大窪寺住職の槇野恵純師。大窪寺の概要や縁起などについての講義があった。例年、行われてきた8月20日の柴灯大護摩(さいとう・おおごま)は、来年からは8月11日の「山の日」に変更されたことなどもお話されていた。
11時半からの境内案内というか、実地研修は2班に分かれてのお勉強になった。リーダーは昨日と同じ前田先輩。お寺は、1に檀家さんのもの、2にお遍路さんのもの、3に私たち一般のもの。だから、境内では左側通行でお遍路さんの邪魔をしないこと・・・などを徹底的に説明される。来年からは、私たちがそれを教えることになる。
境内のイチョウの葉っぱが少しずつ黄色くなってきている。この木の下で「落ち葉切り」の遊びも体験する。
今日はお天気もいいし、土曜日と言うこともあってお遍路さんのお参りも多い。その隙間を縫っての研修になる。
ここでは全員が揃って、観音様やお地蔵さんなどのお話をおもしろおかしくお話してくれる。「仏頂面」とはどういうことか、お地蔵さんのよだれかけの由来とかではみんなの笑いを誘う。ここで研修はおしまいになって解散する。
大窪寺の紅葉は日増しに赤みを増してくる。でも、本格的な紅葉はまだまだ・・。
今日の掲示板はこれ。「人生に確かなこなんてない。それだけが確かなことなんだ」という「ビューティフル・マインド」からのことばである。最近は日本国中、大雨が降ったり、土石流が起こったり、「竜巻が起こったり、東南海大地震が起きるとか・・・。日本全国どこで大災害が起こってもおかしくないんだと常に警戒されている。地震でなくても事件、事故の報道は毎日絶える事なく流されている。そんな事件、事故に巻き込まれた人は、その瞬間まで自分にそんな事が起こるとは考えもしなかっただろうに・・・。人生に確かなことはない。その確かな事実をしっかり踏まえて、慎重に・・・、臨機応変に・・・人生を歩まねば・・・と考えることである。
じゃぁ、また、明日、会えたらいいね。