さぬき市地方は高気圧に覆われて晴れていた。気温は8度から18度、朝夕はめっきりと冷え込むようになった。湿度は76%から58%、風は1mから2mの南南西の風が少しばかり。明日の27日は、引き続き高気圧に覆われて晴れるらしいが、気圧の谷の接近で次第に雲が広がり、夜遅くには寒冷前線の通過により雨が降る見込みなのだとか。
これは江戸時代の元禄年間の大窪寺の絵図で、高野山のエリート学僧寂本が執筆した霊場誌の中にあるものである。ここも何度か火災に遭っており、現在の建物などは明治期のものだと言われるが、全く、そのイメージはない。
ということで、今日も大窪寺の紅葉を見るためにお山にやってきた。月曜日はどうにも退屈で行く場所に困る。図書館や資料館や博物館がお休みになるので、気分的に窮屈になってしまう。
一昨日についでの今日だから、そんなに一気に紅葉が進むわけではないし、それほどの変化があるわけでもないのだけれど。
こうして見れば、お山はすっかりと紅葉が進んでいるかのようにも見えるけれど、実際にはこれはホンの一部でしかない。多くは右上のように緑の葉っぱがそのまんま・・・。
今日は月曜日の平日とあって、お遍路さんの姿は案外と少ない。一般のお参りの方や紅葉目当てのカメラマンがうろうろとするばかり。いや、普通のマイカーを使ってのお遍路さんは金剛杖や白衣を着用しないことが多い。バスツアーのお遍路さんは制服のように白衣姿で菅笠から金剛杖をきちんと持って、お勤めもフル勤行となる。ま、お先達さんがそうするように指導するのだけれど。ところが個人でお参りする人は白衣も着なければお経も読まない。で、納経帳だけには御朱印を頂いて、そそくさと札所を後にする。
境内のイチョウさんもまだまだ黄色くならない。この銀杏の木、私たちは、樹齢650年と習ったのだけれど、ある人は700年だといい、先日には800年だという人があった。そうかと思えば、「イチョウがそんなに長生きするはずがない。400年でも長生きの方だ」という人まであった。どなたか、ご存じの方があれば教えていただきたい物である。
これは大窪寺の旧山門、今の二天門であるが、文字が右から左に書いてあるので戦前のものだと思われる。外灯がモダンであるからそんなに古い写真ではなさそうだ。
これは、先日の研修で見せていただいた「三国伝来の錫杖」である。案外と細いものであるが、この写真も同時代のもので、同じ「セット」になっていたものと思われる。
この納経帳は文政8年(1825)の『神社仏閣順拝帳』で、四国88番 医王山 遍照光院 大窪寺のもの。この頃は、讃岐国寒川郡奥山村と言っていたらしい。(現香川県さぬき市多和兼割)である。
なんだかんだと言いながら、それでも、10月は今週でおしまい。来週からは11月になる。ここのところの朝夕の冷え込みで、紅葉は一気に進むかも知れない。
で、来年度用の「島四国調査」の資料作成をやっていた。今年は小豆島の島四国を有志がやっているが、それが終われば、瀬戸内海の海域にある島々での「お大師参り」の調査に入るのだとか。で、島々の「おせったい」とか「お大師まいり」と言われるものをまとめてみた。これを、明日の会合で皆さんに紹介することにしている。
鬼が笑うかも知れないのだが、過去を見て、明日を見据えて、今日を成すのである。
今日の掲示板はこれ。「何もかもは出来なくても 何かひとつは きっと出来る。」という岡本肇さんの言葉から。普段まったく運動していない人が、「マラソンに興味があってやってみたいけど、とても出来そうにない」と言う人がいた。そりゃ、いきなりフルマラソンとかは無理だろう。でも何もしなければいつまでたっても出来ないままで終わってしまう。30分のウォーキングから初めて、時間や距離を伸ばしていく。つぎは歩いたり走ったりを繰り返してみる。慣れてきたらゆっくりとジョギングをしてみる。さらに時間や距離を伸ばしていく。こうやって段階を踏むことで、誰でも(運動が大の苦手の私でさえ)走れるようになれるもの。まず、今すぐにできる何か小さなことを見つけることが大事。夢や目標に近づくために、今日できるほんの小さなことから始めよう。それをコツコツと積み重ねていきたいもの。毎日やることはたくさんあるだろうが、ほんの小さなひとつのことなら出来るはず。
じゃぁ、また、明日、会えたらいいね。